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コレクション: コレクション2

瘡家示訓 - 翻刻

瘡家示訓 - ページ 9

ページ: 9

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【右】 とりわき小児を生育(をいそだて)するには。天理(てんり)の自然(しぜん)を以(もつ)て やしなふ時は。醫者(いしや)をたよりにせず。薬を用ひずして。 病(やまひ)すうなく見つよきなり。すこしも天然(てんねん)の 道(みち)にそむき。わたくしの才覚(さいかく)を以てそだつれば。 此氣をそこなひ病おほくして。そだちがたし。 〇此病は飲食女色(いんしよくぢよしよく)の二慾(によく)より發(おこる)といへども。根本(こんほん)は 娼妓(ぢようち)と交接(かうせつ)するよりして。此病を受(うく)るなり。 それ娼妓は数千の人にまじはるにより。その汚精(をせい)を 【左】 うけて。下部(げぶ)に濕熱欝【?】滞(しつねつうつたい)してきよからず。これに 交接すれば。その濕熱の氣に觸感(しよくかん)【「フレテウツル」 左ルビ】して。下疳便毒(げかんべんどく)【「ラヤリヨコ子」 左ルビ】を はつし。それよりいろ〳〵の壊症(ゑしやう)と変(へん)じて。ながく 身をくるしめ。終(つい)に命(いのち)をうしなふなり。娼妓は 瘡毒(さうどく)の府(ふ)【「イチグラ」 左ルビ】といふべし。此病百人が百人大かた 娼妓よりつたふ。我身より發(はつ)せしを見ることすくなし。 《割書:余|》むかし女閭(ぢようろや)よりたのまれて。おほく此病を治療 せしことあり。いづれの家(いえ)も。娼妓十人あれば七八人は。