翻刻
【右頁上段】
謹言
弊店に於て製造発売する鼈甲櫛笄簪金銀指環珊瑚球并に美術蒔
絵等は是迄正直を旨とし原料を精選し意匠を凝して流行物の卒
先をなし貴婦人御社会に於て大に高評を博し益々名誉の位置を
高めるに至りしも畢竟万方御花主様の御愛顧の致す處と深く奉
感謝候就ては尚一層奮励仕旧来の御愛顧に背かさる様可仕候間
相かはらず陸続御注文の栄を賜り度偏に奏願上候頓首
鼈甲《割書:御櫛笄|簪類》各種
珊瑚《割書:玉並に|根掛類》各種
蒔絵《割書:御櫛笄|簪類》各種
象牙《割書:御櫛笄|簪類》各種
宝石《割書:細工類| 》各種
金銀《割書:御簪指|輪類》各種
儀式用《割書:櫛笄|類》各種
帯留類 各種
貴金属美術 小間商店
奥田屋商店
東京市京橋区南伝馬町三丁目京橋北ヅメ
【右頁下段】
《割書:第四回内国|勧業博覧会》褒賞拝受
宮中御用海外輸出之鼻祖
芳香卓絶
【瓶の図に甲号品、牡丹精などの文字あり】
天下唯一
水製之部
御用品 七十五銭
甲極大 三十五銭
仝 大 十五銭
仝 小 七銭五厘
乙 大 十銭
仝 小 五銭
煉製之部
極大瓶 二十五銭
大瓶 十五銭
中瓶 十銭
小瓶 七銭五厘
奏効峻烈新輸入
男女白色奇剤
登録商標・意匠登録
テキメン水
【使用中の女性の図】
|効能(こうのう)|顕如(あきらか)なる
ことかくのごとし
本剤は本名を「FaitokoTon」と云仏国にて現時の一大新発明の
品にて真に造化の妙工を奪ふ程の神剤なれは、男女顔の色を白
くし、きめをこまかにし、しわをのばし、天質黒き肌、日にや
け黒き肌、さめ肌、等を美麗ならしめ●にきび、あせも、腫物
の痕、吹出物等を即治し且常に用ゆる時は日にやける事なく|肌(はだ)
に|紅(あか)みを|顕(あらは)し真の|桜色(さくらいろ)とならしめ年老てしわの
よる事なし若し疑はゞ試に一たらしを肌へぬれは直
につやを出してすべ〳〵とし奇効立所にあらはるゝ不思議の妙
剤なり
大売捌所は全国至る所和洋小間物店売薬店に御座候
●定価大十二銭●小七銭●遠国は大瓶送料共郵券代用にて二拾銭
東京市日本橋区横山町二丁目
《割書:牡丹精|カチドキ》本舗 《割書:化粧品|卸問屋》田中花王堂
【文中の「年老てしわのよる事なし」は大きな文字】
【左頁上段】
新撰最上
《割書:衛生|必用》|雲南麝香(うんなんじやこう)広告
●|正(ま)|真(せ)|雲南(ものなき)|麝香(じゃこう)は|弊店(わたくしみせ)に|於(おい)て|数百(なが)|年来(ねんらい)|発(うり)
|売(ひろめ)|仕出(いたし)候事は|顧客諸君(おんもとめのかたがた)の|既(よく)に|御承知(おなじみ)に|入(い)
らせられ候處|数年来(にさんねんまへより)|拙家(てまへ)の|名前(なまへ)をたばか
り|偽物(にせもの)を|持参(もち)し|御得意様御屋敷様(すべてのおとくいさま)方へ|出(で)
|入(いり)致す|悪漢(わろもの)|沢山(たくさん)|御座候趣(ござるよし)|御愛主様(おきやくさま)方より
運?に|御注告(おしらせ)に|預(あづか)り候故|諸新聞紙(しんぶんし)を以て|再(たび)
|三行(〳〵)|行商(うりあるき)|不仕旨(せぬこと)|広告(おしらせ)|致置候處(せしに)|当時(ただいま)は更に|御(お)
|注告(おしらせ)も|無之(なき)|程(ほど)に立至り候段難有奉存候|尚(なほ)
|一層(このうへ)|最上麝香(よきしな)を|撰(えら)み|発売(うりひろめ)候間|倍旧?(ます〳〵)|御購求(ごひいき)
の程希上候
拙家の品は|外粧(うはづつみ)を|飾(かざ)らず|景物(けいぶつ)|等(など)も|相添不(そへず)
|申(に) |新鮮香品(よきしな)を|勉強(やすく)す |又(また)|何品(なにしな)に依らす
|行商(うりあるき)人等|一切差出不申(いたしません)候左様御承知の程
偏に奉希上候
東京市京橋区銀座三丁目
大坂屋号
松沢八右衛門
電話にて御注文は「五百丗四番」御呼出の程願上候
●遠国より御注文は逓送料拙店持にて御送り可
申上候●郵便切手代用一割増
【左頁下段】
夏座布団岐阜提灯大販売
●革布団 ●革ゴム布団
●錦ゴザ ●縞錦ゴザ
●紋織錦ゴザ ●岐阜涼?団
●岐阜提灯新柄種々 ●大内行灯
右格外大勉強を以て販売仕候
日本橋区新乗物町四番地 人形町通
毛織物敷物商 中村商店
仙台市大町四丁目六十二番地 芭蕉辻
毛織物洋傘商 中村支店