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【右頁】
○しやくの薬
こいはおなごの
しやくのたね
とぶでも
しやくはおんなに
おゝしなかにも
つとめの身には
こゝろつかい
おゝくもんひ【紋日】
もの目【「日」の誤記 注①】に
あたり
このせつく【節句】は
文こふさんに
いわふかぬしに
いわふかいんきよ
さんにたの
まふかとこゝろ
まちにして
いれどもひとりも
こすおもひも
よらぬきやく
しん【客人】かくれは
さへ【ふせぐ】ねとも
ひまゆへ
いくたり【幾人】もあつまり
なにやらたみさん【畳算 注②】
【左頁】
はかりおき
そわ〳〵〳〵と
すれはおめへ
たちはおかしな
かほつきだがどふしな
すつたといへはしやくか
おこりんしたと
いふ
一おいらん五両
一しんぞう弐両
一ほふばい三両
一やりて一分
つねのごとくに
ざわ〳〵して
もちゆれは
うその
よふに
けろ
〳〵と【平然として】
よし
【右頁右下】
みどりや
おや〳〵
ばから
しい
よ
【左頁右下】
さよ
きぬ
さん
はなし
ねへ
【注① 紋日物日(もんびものび)=江戸時代の遊里における特別の日。「紋日」は「物日」の変化した語とされ本来両者は同義であるが並べていうことが多い。主として官許の遊里で五節句やその他特別の日と定められた日。この日遊女は必ず客をとらねばならず、揚代もこの日は高く、その他祝儀など客も特別の出費を要した。】
【注② 婦女子などが畳で行なう占い。特に遊里で行なわれたもので、待ち人が来る、来ないなど、その他の是非・吉凶を占う。】