東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

善悪道中記 - 翻刻

善悪道中記 - ページ 13

ページ: 13

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【右丁】 世渡(よわたり)の迷所(めいしよ)【囲み線あり】 【右丁上部】 かううんざんは おもはずのぼる こともありつねに こゝろがけても  のぼりかねる    なんじよ     なり のぼり  つめれば  くだるみち     あり  うつかりすると   ふみはづして【左丁上部へ続く】 【右丁図内】 高運(かううん)山(さん)【囲み線あり】 その身(み)の花盛(はなさかり)【囲み線あり】 ○その身のはなざかりはかううんざんに    ありさかりのうちにみのなる      あとのくふうなければ            かれきとなるべし 家(いへ)の面木(めんぼく)【囲み線あり】 ○おもはぬ  ときにはな   ひらく    うんの木(き)      なり  はなさきて   みはうゑへ    なりあがる        と       いふ    みやう     もんの     うち       に      あり 増長(そうちやう)谷(たに)【囲み線あり】 ○ぞうちやうだにはかううんざん  しゆつせのたきとりつしん寺の    したにありこゝにおちれば       もとのもくあみだ       みちに        いたる       道あり しろ みづを  ながす 出世(しゆつせ)の滝(たき)【囲み線あり】 立身(りつしん)事(じ)【囲み線あり】 ○ひゐ木と いふ木  おほき  ところ   なり 【右丁枠外左下部】 道中二ヘン 十 【左丁上部】  おちる山みち      なり こゝろをもちひて   ゆだんすべからず 【右丁図内】 みかけた山(やま)【囲み線あり】 ○みかけた山は  つねにのぼるべき  たよりをまつときは     みちづれも       あるべし 細(ほそ)もとでの蔦葛(つたかつら)【囲み線あり】 一 足(そく)とび岩(いわ)【囲み線あり】 ○てばなし一そく とびよりかねのつるをとらへんと  するときはあぶないといふ   ばかりみな人はたかみで        けんぶつなり 金(かね)の蔓(つる)【囲み線あり】 ○かねのつるに    とりつけば    なんじよも     のぼるべき     たよりと       なる 家業(かげふ)者(じや)越(こへ)【囲み線あり】 ○かげふじやごへは やぶさかてのいり  ようかゝりて ぬけみちひけ道に  くるしむなんじよ   なれどもまつくろく     なつてみちを         かせげば        かねのつるに          とりつく         ところ           なり 世渡(よわたり)の橋(はし)【囲み線あり】 ○こけの  ほそ道に    かゝる   りつしん     じへ   ゆけば  しゆつせの    たきに   おもむくべし かせ木(き)【囲み線あり】 ○かせ木(き)は一山(いつさん)のまへにあるゆへに   かせ木いつさんまへ【注】といふ 【いつさんまへ=一三昧。一つのことに集中すること】