翻刻
【右丁】
子故(こゆへの)の迷所(めいしよ)【囲み線あり】
【右丁上部】
ほうさうとうげはしか山をこえ
ざればあんしんならぬけしき也
こゝにきやうふうといふかぜ
ふきむし汁出るはなの下
あかくなりてなきむし山
見ゆるなみだのあめ
ふることおびたゝし
【右丁図内】
疱瘡(ほうさう)峠(とうげ)【囲み線あり】
痳疹(はしか)山(やま)【囲み線あり】
なきむし山【囲み線あり】
ひゐ居(きよ)谷(たに)【囲み線あり】【脾胃虚=消化機能の低下した状態のこと。】
食(く)ひ杉(すぎ)【囲み線あり】
○名ぶつきおう丸
くまのゐ八ツめうなぎ
あかがへるさんせう
うを
孫(まご)のめん堂(どう)【囲み線あり】
としより
みる
○まごのめんどうをみる
ばゝアそんじやあいに
おぼれやくにたゝずの
みだありおんを
わすれてなんにも
ならずまごをかはふ
よりいねをかへといふ
そのねだん三百やすし
それ宮(みや)【囲み線あり】
○それ
みやは
けがでも
させるなと
いふ
こもりどうの
をしへなり
ひへまきの田【囲み線あり】
いまどやきのとう【囲み線あり】
なまり天神(てんしん)【囲み線あり】
はこにはの跡(あと)【囲み線あり】
○どうはどのと
いふ事也くるはの
かふろのことば
なり
子(こ)もり堂(どう)【囲み線あり】
○このへんの田(た)
に
いたづらだ
こまつ田
おほし
金魚(きんぎよ)船(ふね)のみたらし【囲み線あり】
【右丁枠外左下部】
道中二ヘン 六
【左丁上部】
子をみること
おやにしかず
おやほど子の
めんどうを見る
ものなしわきより
見ればそのてまへ
がつていふばかりなし
他(ひと)の子のあしきを
てほんにしてよきを
いはず
子ゆへのめい所だい一の
ふうけいなり
○やけのゝきじよるの
つるおほし
○三ツ子のたましひ
百までといふこと
あればをしへが
かんじんなり
そくゐんじあいは
ふじんのじん【注】
なり
【注 婦人の仁=目前の小さな同情にひかれて、大局を見失うこと。】
○これより
おししやう山(さん)へ
ゆくみち
あり
【左丁図内】
すなを峠(とうげ)【囲み線あり】
おとなしの滝(たき)【囲み線あり】
あつゝの関(せき)【囲み線あり】
乳母(おんば)山(さん)【囲み線あり】
○わん
はく寺は
ふたおやの
しさうぼさつを
あんちす
○きまゝの
もみぢの
めいしよ
於坊(おばう)さんわんはく寺【囲み線あり】
わが侭(まゝ)坂(さか)【囲み線あり】
○めい
ぶつ
あか
だんご
○この山
どようまつ之まへ
まいつき二日に
きうの
けふり
たつ
むびやう
の
れうぢ
ば
なり
○ねん
ねこと
いふ
ねこ
おほし
ほし井(ゐ)【囲み線あり】
○めいぶつ
白雪(はくせつ)かうあり
ひい〳〵がら〳〵
かざくるま
てあそび
なり
○ひと〴〵の
このみちに
まよひふびんに
あまへておしへず
山にころばしおくは
わろきみちなり
かわゆいこは
ぼうで
そだてよ
とは
よき
をしへなり
子(こ)ゆへのやみ路(ぢ)【囲み線あり】