翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 49

ページ: 49

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【右丁】 みかへるあとはふちうなる。げにこのところは をとにきく。あべ川かみ子【紙子】といへるなんあれば 我等(われら)が。ごふく所(しよ)の多(をゝき)所なりとふくかせも身 にします。おかべふぢえだしまだ過(すき)。うたて きかなや。長たひのつかれいかにとせんかたな【注①】 つかひぜに【注②】ゝもさやづまる。さやの中(なか)山中〳〵 にきえぬいのちぞうらめしき。小川さかにこ そ付(つき)にけれ。此ほとりにくにゝ聞えしわらび もちやなんありしばし立より。こまをを さへておもひ出る実(げに)やもろこしの伯夷(はくい)叔斉(しゆくせい)は 【左丁】 けがれたる世の粟(あは)をはまじとて首陽(しゆやう)の おくにわらびをとり千(せん)さいにひじりの名 をのこせしがこのところにもかゝる人やは あるへきかのあたりを見わたせば八十のお きなもみとせのわらはべも馬子(まご)も飛脚(ひきやく)も をしなへて名(な)あるもちをそたへにける主(しう) 従(じう)もじゆんのこぶし【注➂】のことはさにわり”子【ご】【注④】やう のものとりいて□【たヵ】ひのくたびれなぐさみけ る        竹斎   首陽山(しゆやうさん)にとりしわらびのもちならば 【注① なすべき手段・方法がない。】 【注② 小遣い銭。】 【注➂ 順の拳に外(はず)るな=仲間はずれにならない様にせよとの意。】 【注④ 破籠=食物を容れる器。】