翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 51

ページ: 51

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【右丁】 ぞうやく馬(むま)【注①】にのりぬれば。うてとすゝま ぬくらぼね【注②】や。ながはしゆくもとけしなく【注➂】 おかざき。ちりう。過(すき)ゆき。いかになる身の はてぞとも。みやはとがめぬわたしもり。く はな。四日 市(いち)これかとよ。此ところに。石(いし)やくし といへるなんあり。これこそ我たのむ。本(ほん) 尊(そん)なり。さりながら。不 足(そく)ありつめたき 身も三 年(ねん)ゐれはあたゝまる。石(いし)やくしと いふならは。二十 余年(よねん)のくすしの功(こう)をへしに いかにふつき【富貴】になし給はぬやにらみ聞 【左丁】 ていやそれはひが事なり。主従(しう〴〵)のもの ともに、やくしのまもり目(め)あればこそ、今 にこじきとへたてあり、もしさもなく は。おとこの小町(こまち)のなれのはてとなるべ きを。たる事しらぬ竹斎 老(らう)。老子(らうし)の道(みち)に たがへりといさめをなしつゝ。せうの【庄野】かめ山 はやを過、せきにきこえし。地蔵(ちそう)あり里 人のかたれるはむかしこのところに。ゑや み【注④】こよなうはやり侍りしに。この地蔵に いのりしその作善(させん)に堂(たう)を。つくりなをせし 【注① 雑役馬=乗用には使わないでいろいろな雑用に使う牝馬。】 【注② 鞍骨=馬の背に身体を固定させる装置。一般に鞍ともいう。】 【注➂ とけしなし=じれったい。もどかしい。】 【注④ えやみ=疫病。】