翻刻
【右丁】
るなる音羽(をとは)の山 越(こえ)打て。粟田口(あはたくち)辺(へん)にこそ
我むかしかよへるかたも有つるか。いまは
いかにやなりぬらん。其あたりに一 木(き)の松
ありもとより千年(ちとせ)の物なれは、いまも
むかし同し色(いろ)なるにそ、人ほともろきも
のはなし。すへて恋ちのならひとて。おしき
にもはなれ思はぬにもそひ。うらみるも
うれしかこつもはらたゝす思へるもう
れしからず、我身といへどわが物にならぬ
曲(まけ)ものよとつふやくうちに三 条(てう)の大 橋(はし)
【左丁】
うちわたりもとのすみかにかへりつゝまたやふ
くすしのふし〳〵にかめのよはひををくりける
とかやこれを思へは一升いるふくろの大かい道
いりても
正徳三中夏吉旦
浪華書林 安井弥兵衛
【資料整理ラベル】
辰
3
50
【小判型朱印】特別