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【右丁】
たり紅活(こうくわつ)とは其色紅にしていき〳〵としてひかりうる
はしきをいふなり
○痘(いも)の形(かたち)平にして痘(いも)の色(いろ)と肉(にく)とわからず散漫(さんまん)し
て分明(ふんみやう)ならざる者は悪症(あくしやう)なり痘の色 淡白(たんはく)なりとも
痘(いも)の根(ね)に紅(くれない)の線(いとすぢ)のやうに円(まろ)く引まはして地(ち)の肉(にく)と
痘とわかれて見ゆるは元気しまりて毒気(どくき)の散走(さんそう)
する勢(いきほひ)なりこゝを以 吉兆(よきしるし)としるべしと保赤全書(ほうせきぜんしよ)に
見えたり
○痘瘡(いも)出初(いてそめ)て六日のまへはもつはら根窠(こんくは)を見るへし
《割書:根窠(こんくは)とは痘の形 一粒(ひとつぶ)づゝ根(ね)ざし|ありて肉(にく)とわかれたるをいふ》若(もし)根窠(こんくは)なければ貫膿(くわんのう)《割書:うみを|もつ事也》
をなさず六日以後は専(もつはら)膿色(うみいろ)を見よ若(もし)膿色(うみいろ)なければ
【左丁】
かならず収靨(しうゑん)《割書:かせの|事をいふ》しがたふして変(へん)じて悪病なる
なりと保嬰論に見えたり
(十一)痘瘡(いも) 生死(しやうし)を決(けつ)する日期(にちご)の説
○保赤全書(ほうせきぜんしよ)に痘(いも)出て一日を初(はじめ)として六日九日にいたる
時かならず変(へん)ずるもの也又十一日め十四日めにあたる時かな
らず変(へん)ずるものなりと見えたりこれ死生(ししやう)を決定(けつぢやう)する
の日限(にちげん)としるべし
○王節斉(わうせつさい)の説に痘瘡(とうさう)重(おも)き症 虚寒(きよかん)に属(ぞく)する者はそ
の毒(どく)少くして気血(きけつ)不足(ふそく)する故(ゆへ)に貫膿(くわんのう)《割書:和俗山|あげといふ》成就(じやうじゆ)す
る事なくしてかならず九日の後 変(へん)じて死(し)する也
或は十数日をのべて死する也 実熱(じつねつ)に属(ぞく)する者 毒(どく)