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【右丁】
鬼神(きしん)を見るかごとく好(この)んて冷水(ひやみづ)を飲(のむ)者は悪症なり
○痘(いも)出そろひて後 瘡(かさ)の頭(かしら)こがれくろくなりてうるほひ
なき者は血分(けつぶん)に熱(ねつ)甚(はなはだし)きゆへなり悪症に変(へん)じてすくはず
○痘出て其 色(いろ)紫黒(しこく)にしてかはき枯(かるゝ)者九死一生もな
し大悪症としるへし
○痘出て紫色(むらさきいろ)にしてすきとをりこれをやぶれは黒(くろ)き
血(ち)を出すものは悪し
○痘出て瘡(かさ)の頂(いたゞき)陥(おちくぼ)りて凹(なかくぼ)に其中 針(はり)にてさしたる
跡(あと)のごとく黒(くろ)き所をあらはすは大悪症なり《割書:和俗(わぞく)楊櫨(うつぎ)の|実(み)といふ也》
○痘でそろひて其色 赤(あか)からず皮(かは)薄(うす)くしてこれにさわ
れば其 瘡(かさ)破(やぶれ)やすきものは此人気分の虚(きよ)する也六七日
【左丁 挿絵のみ】