東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 117

ページ: 117

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【右丁】 の後かならす痒(かゆ)がり出て悪証に変ずるものなりこの 症は大料(だいりやう)の人参(にんじん)を用ざれば貫膿(くはんのう)する事なくして 変(へん)じて悪症となりて死するなりあらかじめ補剤(ほざい) を用へきなり ○痘瘡(いも)の出所 目(め)と鼻(はな)との間(あいた)人中(にんちう)《割書:鼻(はな)の下の|みぞをいふ》山根(さんこん)《割書:鼻ばしら|をいふ也》 或は額(ひたひ)顴骨(つらぼね)鼻(はな)口(くち)耳(みゝ)眼(まなこ)の上(うへ)頸(くひ)咽(のんど)吭(のどぶへ)胸(むね)腹(はら)これらの所に 沢山(たくさん)に出るを嫌(ぎら)ふ事なりたゞ手足(てあし)は多きといへ共 妨(さまたげ)な きなり総(そう)【惣】じて痘(いも)の勢(いきほひ)つよくして其かたち豆のごとく 痘(いも)と肉(にく)との間をわかちたるを地界(ちかい)をわかつといひて出 る事 沢山(たくさん)なりといへ共 害(かい)する事なし痘瘡の勢よは ければすくなしといへとも害をなすなりさはいへと沢山に 【左丁】 出たる痘瘡に軽(かろ)きといふは希(まれ)なる事なり放標(はうへう)の時 より地腫(ぢばれ)つよく眼(まなこ)腫(はれ)ふさがるもの也《割書:和俗これをまとを|おろすといふなり》軽き 痘瘡は眼ふさがるにいたらざるなりかくのごとき痘瘡 は薬を服するに及ばぬ事なるへし以上の説は古今医統(ここんいとう) 幼科準縄(ようくはじゆんじやう)等(とう)の書にのせたり ○痘瘡出そろひたる時は調元化毒湯(てうけんくはどくたう)を用て見合すべし 順症(じゆんしやう)逆症(きやくしやう)共に験(しるし)あるなり 生黄茋(しやうわうぎ) 人参(にんじん) 白芍(びやくしやく) 薬(やく) 当帰(たうき) 牛房子(ごばうし) 連翹(れんぎやう) 酒黄芩(しゆわうこん) 酒黄連(しゆわうれん) 防風(ばうふう) 荊芥(けいかい) 桔梗(きゝやう) 木通(もくつう) 紫草(しさう) 生地黄(しやうちわう) 山(さん) 査子(ざし) 《割書:各等|分》  紅花(こうくは) 蝉退(ぜんたい) 甘草(かんざう) 《割書:各半|分》 右 一剤(いちざい)と して生姜(しやうが)を加(くは)へて煎(せん)じ服(ふく)すべし其 効(しるし)神のごとし