東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 135

ページ: 135

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【右丁】 は和名(わみやう)けんほのなしといふなり ○痂(ふた)落(おつ)るといへ共 瘢痕(かさあと)なを黯黒(ずみくろく)或は凹(なかくぼ)凸(なかだか)なる者は悪症 なり乳香(にうかう)の末(まつ)をすりぬりてよし ○痂落て後 両目(りやうめ)ひらく事なく日の光(ひかり)をにくみ或は 暗(くら)き所にてもひらかざる者は眼(まなこ)のうちに瘡(かさ)ありとしる べし早く驚(おどろ)きて上手の目医師(めいし)に見せて療治(りやうぢ)すべ きなり痘(いも)目(め)の内に出たるには雀(すゞめ)の立糞(たちふん)を乳汁(ちのしる)に すりて目にいれたるがよき也 ○痂落て後 唇(くちひる)口あるひは歯齦(はぐき)又は鼻(はな)の孔(あな)に瘡(かさ)あり て膿(うみ)出て臭(くさ)きは痘(いも)の余毒(よどく)なり打 捨(すて)て療治(りやうぢ)せざ れは鼻(はな)崩(くづ)れ頬(ほう)破(やぶ)れて死(し)するなり大連翹飲(だいれんぎやういん)《割書:薬方|前に》 【左丁】 《割書:出る|なり》を用べしそのしるし神のごとし ○痂落て後 総(そう)【惣】身(み)の瘢痕(かさあと)痒(かゆ)き事しきりなるは悪し 多くは虚証(きよしやう)なり保元湯(ほうげんたう)を用べし ○痂落て後 総【惣】身の瘢痕みな風癮(かざぼろせ)のごとくになる 証あり蜆子貝(しゞみがい)の煮汁(にしる)にて洗(あら)へはたちまち愈(いゆ)る也 ○痂落て手の曲池(きよくち)《割書:臂(ひぢ)のかゞみ|たる所をいふ》足(あし)の膕中(こくちう)《割書:膝の内のひき|かゞみをいふなり》 腋下(わきのした)その外 身(み)の節々(ふし〴〵)に痘(いも)の毒(どく)滞(とゞこほ)りて癰(よう)のごとくな りて後には骨(ほね)のうちに腐(くち)入て多骨疽(たこつそ)附骨疽(ふこつそ)な どのやうに骨(ほね)くちて瘡口(かさぐち)より出て一生涯(いつしやうがい)平愈(へいゆ)せず 手足(てあし)に滞(とゞこほ)る者は手足 挙(あぐ)る事あたはずこれを和俗(わぞく) 痘(いも)の余(よ)【疒+邕】(り)といふなり早く驚(おどろ)きて十宣内托散(じうぜんないたくさん)或は