東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 140

ページ: 140

翻刻

【右丁】 いひ出して後には神の告(つげ)なりといひて痘疹(いも)を軽(かろ) くする香水(かうすい)ありとて諸人にあたふる愚夫(ぐふ)愚(ぐ)婦の輩 此香水をうけて小児に浴するの湯(ゆ)のうちに入てわかし て洗(あら)ふ甚(はなはだ)しきものは此香水をのましむ此香水をの みあらひなどすればかならず二三日がほと発熱(ほとほり) ありて身中に細(こまか)なる瘡(かさ)出来なりその時これ神の なす所のまじなひ痘(いも)よと云て誠(まこと)の痘瘡のごと くとりあつかひて後は米泔水(こめのとぎしる)などかけてひしめきあ えりける事ありしにかくのごとくしたる児(ちご)も痘をま ぬかれずその上重き痘(いも)まゝ多かりき後によくきけば 漆(うるし)の煎(せん)じ汁を水にまぜて香水と名付 九国二島(くこくにとう) 【左丁 挿絵のみ】