東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 158

ページ: 158

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【右丁】 とゞまりそれより妄語(もうご)する事なかりしとなり ○礼記(らいき)内則(だいそく)に児子六歳にしては数(かず)と方(かた)の名(な)とを 教(をし)ゆべしと見えたり数(かず)とは一十百千 万(まん)億(おく)といふの数な り方(かた)とは東西南北(とうざいなんぼく)の方角(はうがく)を教(をし)ゆべきなり七歳の時 よりは男童(おのわらは)女(め)の童おなじむしろに座(ざ)せしめず同じ 器(うつは)にて食(しよく)せしめず男女(なんによ)別(べつ)にある事を教るなり 日本(にほん) にても大名(たいみやう)髙家(かうけ)の奥方(おくがた)へその付々(つき〴〵)の役(やく)人の子共(こども)を六 歳までは男童(おのわらは)をも鍵(じやう)の口の内に出入をゆるすなれ ども七歳の正月よりはかたく禁(きん)じていれざる作(さ) 法(はう)なり是 中花(もろこし)の礼(れい)にかなひたる事なるべし ○礼記(らいき)の内則(だいそく)に八歳にして門戸(もんこ)を出入(いでいり)する時又は 【左丁】 座席(ざせき)につき飲食(ゐんしよく)する時かならず年(とし)の長したる 人よりおくれてすべきなり始(はしめ)て譲(ゆづり)を教(おし)ゆとて何 事にてもまづそなたへと長者(ちやうじや)にゆづるべきなり ○礼記(らいき)の内則(だいそく)に九歳にしては日をかぞふる事を教(おし)ゆ と見えたり日を数(かぞ)ゆるとはあるひは朔日(ついたち)十五日又は十干(じつかん) 十二 支(し)の名を教る事なるへし十干(じつかん)とは甲(きのへ)乙(きのと)丙(ひのへ)丁(ひのと) 戊(つちのへ)己(つちのと)庚(かのへ)辛(かのと)壬(みづのへ)癸(みづのと)をいふ俗(ぞく)にゑとゝいふなり十二支(しうにし)と は子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(むま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)をいふ俗(ぞく)にひよ みといふなり小学(せうがく)の注(ちう)には上にいふ所の六歳より九 までは男女(なんによ)の童(わらは)をかねていふと見えたり ○中花(もろこし)の聖人(せいじん)八歳よりは小学(せうがく)に入るとあれは男子(なんし)