東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 159

ページ: 159

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【右丁】 は手 習(ならひ)読書(とくしよ)其外立 居(ゐ)ふるまひ言語(ごんご)の正しき事 行儀作法(ぎやうきさはう)を教(おしへ)しむべきなり女子も手習又は哥書(かしよ) などよませ女工(じよこう)《割書:ぬい者おり物おをうみわたを|つむぎくみ物などの事なり》をおしへしむべき なり男女(なんによ)の童(わらは)共(とも)に八歳の時よりは諸芸(しよげい)をならはし むべし士農工商(しのうこうしやう)富貴(ふうき)貧賤(ひんせん)にしたがひその家々(いへ〳〵)の 業(わざ)ある事なればほど〳〵に教ゆべき事なり ○礼記(らいき)の内則(たいそく)に十四歳にしては出(いで)て外傅(ぐわいふ)に就(つき)外(ほか)に 宿(しゆく)し書計(しよけい)を学(まな)び朝夕(てうせき)幼儀(ようぎ)を学(まな)ぶへしと見えたり 外傅(ぐはいふ)とは家塾(かしゆく)の師(し)と注せり家塾とは和俗(わぞく)の云 所の手 習(ならひ)寺(てら)手習 師匠(ししやう)なり書(しよ)とは物書(ものかく)事なり 計(けい)とは算用(さんよう)の事なり幼儀(ようぎ)とはいとけなきものゝ長 者(じや) 【左丁】 につかへ父母(ふぼ)につかふまつるの儀にして立居(たちゐ)ふるまひ 行儀作法(ぎやうぎさはう)を教べきなり ○児子十歳の比よりつねによき師(し)をえらびてつけ したがへて万(よろづ)の事をならはしむへし生(むまれ)つきて聡明(そうめい) 智恵(ちゑ)をそなへたる人も教(おしへ)ざれは愚昧(ぐまい)の人にひとし 礼記にも玉琢(たまみがゝ)ざれは器(うつは)とならず人(ひと)学(まな)びざれは智(ち)な しと見えたり古(ふる)き哥(うた)にも  植てみよ花のそたゝぬ里もなし   心からこそ身はいやしけれ とよみ古聖(こせい)のことばにも養(やしな)ひ体(たい)をうつすとあり 和俗の諺(ことわざ)にも氏(うぢ)よりそだちといへは人の人たる事は