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【右丁】
は手 習(ならひ)読書(とくしよ)其外立 居(ゐ)ふるまひ言語(ごんご)の正しき事
行儀作法(ぎやうきさはう)を教(おしへ)しむべきなり女子も手習又は哥書(かしよ)
などよませ女工(じよこう)《割書:ぬい者おり物おをうみわたを|つむぎくみ物などの事なり》をおしへしむべき
なり男女(なんによ)の童(わらは)共(とも)に八歳の時よりは諸芸(しよげい)をならはし
むべし士農工商(しのうこうしやう)富貴(ふうき)貧賤(ひんせん)にしたがひその家々(いへ〳〵)の
業(わざ)ある事なればほど〳〵に教ゆべき事なり
○礼記(らいき)の内則(たいそく)に十四歳にしては出(いで)て外傅(ぐわいふ)に就(つき)外(ほか)に
宿(しゆく)し書計(しよけい)を学(まな)び朝夕(てうせき)幼儀(ようぎ)を学(まな)ぶへしと見えたり
外傅(ぐはいふ)とは家塾(かしゆく)の師(し)と注せり家塾とは和俗(わぞく)の云
所の手 習(ならひ)寺(てら)手習 師匠(ししやう)なり書(しよ)とは物書(ものかく)事なり
計(けい)とは算用(さんよう)の事なり幼儀(ようぎ)とはいとけなきものゝ長 者(じや)
【左丁】
につかへ父母(ふぼ)につかふまつるの儀にして立居(たちゐ)ふるまひ
行儀作法(ぎやうぎさはう)を教べきなり
○児子十歳の比よりつねによき師(し)をえらびてつけ
したがへて万(よろづ)の事をならはしむへし生(むまれ)つきて聡明(そうめい)
智恵(ちゑ)をそなへたる人も教(おしへ)ざれは愚昧(ぐまい)の人にひとし
礼記にも玉琢(たまみがゝ)ざれは器(うつは)とならず人(ひと)学(まな)びざれは智(ち)な
しと見えたり古(ふる)き哥(うた)にも
植てみよ花のそたゝぬ里もなし
心からこそ身はいやしけれ
とよみ古聖(こせい)のことばにも養(やしな)ひ体(たい)をうつすとあり
和俗の諺(ことわざ)にも氏(うぢ)よりそだちといへは人の人たる事は