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【右丁】
立 廻(まは)りよく畳(たゝみ)ざはり膝(ひさ)まはし進退(しんたい)度(と)にかなへば脇(わき)
ざしの鞘(さや)も物にあたらず敷居越(しきゐこし)に心をつけ畳の縁(へり)
をふまぬ事など自然(しぜん)となれて長(おとな)になりて人前に
出ても立居ふるまひしとやかにして武士(ぶし)たらんもの
は他国(たこく)へ使者(ししや)へゆき又は他所(たしよ)より来る使者(ししや)をとりつぎ
ても使者(ししや)奏者(そうしや)の役(やく)共によろしきなり是を中花(もろこし)の
人さへ四 方(はう)に使(つかひ)して君命(くんめい)を恥(はづか)しめすといひてよき事
にしたれはいはんや 日本は武(ぶ)をもつはらとして物ごと
に立派(りつは)をいふ所なれは幼(いとけな)き人の急務(きうむ)たるへし
○茶礼(ちやれい)は 本邦(ほんほう)の俗礼(ぞくれい)ながら上下もてあそぶ事な
れは一座 一通(ひととを)りは習(ならふ)べき事なり十歳にもいたらは師(し)を
【左丁 挿絵のみ】