東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 45

ページ: 45

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【右頁】 のなる木又はあやしき花のつく類(たぐひ)の木の人の愛(あい)し重寳(てうほう) とするはこれにつちかひ水そゝぎ養(やしな)ひを加(くはゆ)れ共 秀(ひいで)茂(しげる)事 なくたやすく果(このみ)もみのらす花もさく事なくあまつさへ 枯(かるゝ)にいたるがことしと見えたり然(しか)れば小児(ちご)をそだつる事は たゞ野山(のやま)の草木(くさき)のごとく風の氣日のめにあたらしめて吹(ふき) すかすやうにすればよく盛長(せいちやう)するなるべしさはいへども風の 烈(はげし)【冽洌ヵ】き所日のつよく照時(てるとき)にあつる事なかれ天氣(てんき)やはらぎあ たゝかなる時とても久しく日陽(ひなた)に置(おく)べからず大人(たいじん)さへひさ しく日向(ひなた)の氣(き)にあたればその氣にうたれてはかならず 頭痛(づつう)を発(はつ)するなりいはんや児子(ちご)その氣にたえんやひさ しく日向誇(ひなたぼこり)をなすべからず 【左頁】 ○保嬰論(ほうゑいろん)に児子(ちご)生(むま)れて六十日の頃 目(め)の瞠(ひとみ)さだまる故(ゆへ)に よく物を見しりよく笑(わら)らひ人を見識(みしる)なり此時 見馴(みなれ)ぬ人 に見せ抱(いだ)かせする事なかれもし抱(いだ)かせ見せすれは必(かならず)おび ゑて驚風(きやうふう)の病を生ずるなりこれを客忤(かくご)と名付と見え たり殊に児によりて人見ずをする生れつきありケ(か) やうなる児子には猶更外より来たる客人(きやくじん)なとに逢(あは)し むる事なかれ ○千金論(せんきんろん)に小児 漸(やうや)く人を見知り物を見しる时 神(しん)■(びやう)【廟ヵ】 《割書:堂寺社頭(どうてらしやとう)|などをいふ也》のほとり塚(つか)のあたりに携(たづさ)へ行(ゆく)べからずと云へりすべ て児子を愛(あい)するとて異形(いぎやう)のものをそろしきものな どにて愛しすかす事なかれ或(あるひ)は神佛(かみほとけ)の前(まへ)へつれ行