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【右丁】
いれて生子に心をよせぬ類多し能々心得へき事なり
○小児しきりに呵欠(あくび)出る事あらばこれ病のきさすとしる
べしと王隠君(わうゐんくん)の説に見えたり《振り仮名:ケ様|かやう》なる時は早(はや)く驚(おどろき)療(りやう)
治(ぢ)すべきなり多(おほ)くは乳のみ子は吐乳(とにう)をなす又は熱(ねつ)ある
なり其時は二陳湯(にちんたう)を用へし 白茯苓(びやくぶくりやう) 陳皮(ちんひ) 半夏(はんげ)
《割書:各(をの〳〵)等(とう)|分(ぶん)》 甘草(かんざう)《割書:少許(すこしばかり)》これを二陳湯(にちんたう)といふ也此方に黄連(わうれん)少
加(くは)へて生姜(しやうが)を少(すこし)いれて煎(せん)じ用べし又は小児 医師(いし)の家(か)
伝(でん)の五香湯(こかうたう)といふあり用てよし已(すで)に三四 歳(さい)にいたり
て食滞(しよくたい)の気味(きみ)にて呵欠(あくび)する時は右の二陳湯に麦芽(ばくげ)
神曲(しんきく)砂仁(しやにん)を加(くは)へて用てよし風邪(ふうじや)のごとくにて熱ありて
呵欠するには二陳湯に黄芩(わうこん)葛根(かつこん)紫蘇(ちそ)を加へて用てよし
【挿絵のみ】