翻刻
【右頁】
ぞ家族(かそく)のみにしてやぶさかにせん梓(あつさ)にちり
はめて世(よ)とともにもてあそばゝ育草(そだてくさ)はび
こりて裔(ひこばへ)のひこ孫(まご)瓜(おほうり)瓞(こうり)のつるのむま子(ご)
を見ん事(わざ)終(おは)るときあらんやとてそのことを
つゐてゝおくるものならし【注】
元禄十六癸未歳仲秋日
筑前(ちくぜん)植木(うえきの)逸民(いつみん)香月(かつき)五平(ごへい)子(し)秀房(ひてふさ)書
【印】
【注 ならし=断定の助動詞「なり」に推量の助動詞「らし」の付いた「なるらし」の変化したもの。「~であるらしい」の意。近世の文語用法として推量の意味を失い「なり」の断定をやわらげた表現として用いる。】
【左頁】
小兒(せうに)必用(ひつよう)養育(そだて)草(くさ)巻一
目録(もくろく)
㊀ 小兒(ちご)養育(よういく)の緫論(そうろん)
㊁ 誕生(たんじやう)の説(せつ)
㊂ 児子(ちご)生(むま)れて即時(そくじ)に用(もちゆ)る薬剤(やくざい)の説(せつ)
㊃ 児子(ちご)取擧様(とりあげやう)の説(せつ)
㊄ 臍帯(ほそのを)を断(たつ)の説
㊅ 産湯(うぶゆ)の説(せつ)《割書:付たり|》常(つね)に浴(ゆあみ)するの説(せつ)