東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 75

ページ: 75

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【右丁】 りの食滞(しよくたい)にても多くは驚風(きやうふう)に変(へん)ずるなり此の病のき ざしあらは早く驚(をどろ)き上手の医師(いし)にたのみて療(りやう) 治(ぢ)すべし油断(ゆだん)して治(ぢ)せざれば癖(くせ)になりて五日七 日にひたとおこりて年(とし)長(ちやう)じて後は癲癇(てんかん)の病(やまひ)と成 て廃人(すゝろびと)になる者なれば小児の病のうちにては此病を 第一の重(おもき)病としるべきなり ○驚風 始(はじめ)ておこり眼(まなこ)を見つめ又は上竄天弔(しやうさんてんてう)とて眼 を上の方につりあげ火急(くはきう)なる時は牛黄清心円(ごわうせいしんゑん)万病(まんびやう) 解毒丹(げどくたん)紫金錠(しきんぢやう)玉枢丹(ぎよくすうたん)など云薬又は奇応丸(きおうぐわん)奇効(きかう) 丸(ぐわん)命蘇丸(めいそぐわん)至宝丹(しほうたん)なとゝ云薬の類(たぐひ)の龍脳(りうのう)麝香(じやかう)な どの多(おほ)く入葉をきざみて水にて成共さゆにて成共 【左丁】 又はしやうがの汁(しる)をさしたる湯(ゆ)にて成共用ゆべし かくのごとくして元気(げんき)甦(よみがへ)り痰(たん)退(しりぞき)て後 煎薬(せんやく)を用 べきなり上にいふ所の名方(めいはう)は医師の家に伝(つた)へ来り 或は薬肆(くすりや)又は今時は売薬(うりくすり)所に調合(てうがう)してあればそれ を求(もと)め畜(たくは)へをき用意(ようい)すべししげき故にこゝにしるさ ず扨甦りて後には二陳湯(にちんたう)《割書:此方前にしるす|かんがふべし》に釣藤鉤黄(てうとうこうわう) 連(れん)を加(くは)へて用べし ○急驚風(きうきやうふう)を治するに金棗化痰丸(きんそうけたんぐわん)といふ名方(めいはう)あり 天麻(てんま)《割書:七匁》 南星(なんしやう) 半夏(はんげ) 《割書:各二|匁》 白附子(びやくぶし) 全蝎(ぜんかつ)《割書:各一|匁》 硃砂(しゆしや) 硼砂(ほうしや) 雄黄(おわう) 枳実(きじつ)《割書:各一匁|五分》 珍珠(ちんじゆ) 《割書:五分》 麝香(じやかう) 《割書:三分》 槐角(くわいかく) 《割書:七匁》 連翹(れんぎやう) 釣藤鉤(てうとうこう) 《割書:各三|匁》 山査子(さんざし)《割書:五匁》