東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 76

ページ: 76

翻刻

【右丁】 右 細末(さいまつ)して大なる棗(なつめ)の熟(じゆく)して金(こがね)の色(いろ)のごとく なるを三十三 枚(まい)をとりて核(さね)を去(さり)て其 中(なか)に巴豆(はづ) を一粒(ひとつぶ)ツヽいれて三十三枚皆かくのごとくして麦(こむぎ) 麪(のこ)を水にてこねて棗(なつめ)をつゝみ紙に五重(いつへ)ほどつゝみ 水にひたしてあつ灰(はい)にいけて煨(うい)【「わい」の誤ヵ】して扨その棗(なつめ) の中の巴豆(はづ)を去て棗の肉(にく)を竹篦(たけべら)にてこそげとり て右の細末(さいまつ)の薬をねりかたき時は米糊(こめののり)少を加(くは)へて 丸(ぐわん)ず丸薬(ぐわんやく)の重(おもさ)二分にして金箔(きんばく)を衣(ころも)にかけて 一歳(いつさい)には一丸(いちぐわん)二歳には二丸と年(とし)の数(かず)に応(おう)じてさゆにて 用又 生姜湯(しやうがゆ)にて用てよし甚(はなはだし)き時は薄荷(はつか)の煎湯(せんしゆ) にて用もよし此方は諸(もろ〳〵)の医書(いしよ)にのせたりされ共此 【左丁】 方は除春甫(じよしゆんほ)【徐とあるところ】の方を本として加減(かげん)して予(よ)が家(いへ)古(こ) 来(らい)より伝(つた)へ来る名方にして大秘蔵(だいひさう)の事なれ共其 験(しるし)多き方(はう)なれは世のため人のためにもやとこゝにし るし侍りぬ ○急驚風(きうきやうふう)は多くは大便(だいべん)を下して利(り)を得る事多し 備急丹(びきうたん)などゝ云下し薬を用る事もあり急驚風 にて危(あやうき)に至らは霊妙丸(れいめうぐわん)にて下すへし 南星(なんしやう) 半夏(はんげ) 《割書:各四|匁》巴豆(はづ) 《割書:殻(から)【売は殻の略字】を去(さり)て酒(さけ)にて煮(に)て|乾(かは[か])して五匁》 全蝎(ぜんかつ) 《割書:三匁》 辰砂 《割書:三匁半分は|薬(くすりの)中に入》 《割書:半分は衣と|すべし》 姜蚕(きやうざん) 《割書:各八|分》 大黄(たいわう) 《割書:二匁》 軽粉(けいふん) 《割書:五分》 右細末して水糊(みづのり)にて丸ず黍(きび)の大にして三丸を用ゆべし 或(あるひ)は蜜(みつ)にてねりて用るも有此 霊妙丸(れいめうぐわん)の方 諸書(しよ々)にのせ