東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 78

ページ: 78

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【右丁】 と棗(なつめ)とを服薬(ふくやく)のうちにかならずくはゆる事なり古書(こしよ) に入来りたるをいまわたくしにむつかしなどおもひてかく する事はさて〳〵あらき事共なり《割書:予(よ)》つねに用るに棗 をきざみて薬箱(くすりばこ)に入 畜(たくはへ)て調合(てうがう)の時かならず加(くは)へてあ たゆるなり今時の病家(びやうか)に棗(なつめ)を入よなといへばあやしき 事のやうにおもふ者多し《割書:予(よ)》が門(もん)にあそぶ者かならず此(これ) 等(ら)の麤工(そかう)にならふ事なかれ此 六君子湯(りつくんしたう)に木香(もつかう)砂仁(しやにん) 釣藤鉤(てうとうこう)山査子(さんざし)を加(くは)へて驚風(きやうふう)の調理(てうり)の薬に用べき也 ○慢驚風(まんきやうふう)の症(しやう)は或(あるひ)は急驚風(きうきやうふう)の症(しやう)危(あやうき)に逢(あふ)てみだり に涼薬(りやうやく)を用ひ過(すご)し或は下す事 甚(はなはだ)しくして伝変(てんべん)し 或は吐逆(ときやく)吐乳(とにう)やまず泄瀉(せつしや)痢病(りびやう)久しくいへずして臓府(さうふ) 【左丁】 虚(きよ)し或は風邪(ふうじや)腸胃(ちやうい)にいつて大便(だいへん)おぼえず下りると する類(たくひ)かならず慢驚風(まんきやうふう)に変(へん)ずるなり其症(そのしやう)日夜(にちや)盗汗(とうかん) 出て睡(ねふる)る事を好(この)み咽(のんど)渇(かはき)四肢(しいし)《割書:手足(てあし)の|四つをいふ》浮腫(ふしゆ)【左ルビ:うそはれ】大小便 秘結(ひけつ) し或は口臭(くちくさ)く走馬牙疳(そうばげかん)となり目を経(へ)ては癲癇(てんかん)に 変(へん)じて終(つい)に死(し)するにいたるなり其中 脾胃(ひい)虚寒(きよかん)し て泄痢(せつり)するものは治(ぢ)しがたしとしるべし理中湯(りちうたう)を用 ゆべし 白朮(ひやくじゆつ)《割書:五分》 人参(にんじん)《割書:二分》 甘草(かんざう)《割書:壱分》 乾姜《割書:二分》 右 剤 右 剤(さい)となしなにもいれず水にて煎(せん)じ服(ふく)すべし汗(あせ)あら は黄茋(わうき)をかへてよし大便 不禁(ふきん)《割書:不禁とは大便ひたと通じ|て其 数(かず)をおぼえぬをいふ》 ならは山薬(さんやく)蓮肉(れんにく)扁豆(へんづ)陳皮(ちんひ)白茯苓(ひやくぶくりやう)を加(くは)ふべし虚(きよ) 寒(かん)して泄痢(せつり)をなさば附子(ぶし)をかへて用べし附子(ぶし)理中(りちう)