東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 79

ページ: 79

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【右丁】 湯(たう)と名付る也 益智(やくち)肉桂(につけい)粱(あは)米(こめ)を加へて用るもよし総(そう) じて慢驚(まんきよう)は多くは他病(たひやう)より変(へん)じ来るものなれは補(ほ) 薬(やく)によろし四君子湯(しくんしたう) 人参(にんじん) 白朮(びやくじゆつ) 白茯苓(びやくふくりやう)《割書:各等|分》 甘草(かんざう)《割書:少許(すこしばかり)》生姜(しやうが)棗(なつめ)を加(くは)えて用ゆべし陳皮(ちんひ)を加えたる を異香散(いかうさん)と名付く六君子湯(りつくんしたう)に加減(かげん)して用ゆべし 又は銭氏(せんし)の七味白朮散(しちみひやくじゆつさん)を用べし 葛根(かつこん)《割書:五分》 藿香(くはつかう)《割書:一|分》 人参(にんじん)《割書:二分或は|一分》白朮(びやくじゆつ)《割書:二分》白茯苓(びやくぶくりやう)《割書:二分》木香(もつかう)《割書:七リン》甘草(かんざう)《割書:五リン》 右 剤(ざい)として何もいれずに煎(せん)じて用ゆべし藿香(くわつかう)を 去(さり)て陳皮(ちんひ)砂仁(しやにん)を加えて用るときは甚(はなはだ)験(しるし)あり ○慢驚風(まんきやうふう)を治(ぢ)するに神薬(しんやく)といへる方(はう)あり 人参(にんじん) 黄茋(わうぎ) 白芍薬(びやくしやくやく)《割書:各等|分》甘草(かんざう)《割書:少計》 右剤として何もいれずに 【左丁】 煎(せん)じて用其験神のごとしと万病回春(まんびやうくわいしゆん)に見えたり 此方多く験ある方なり ○王隠君(わうゐんくん)の説に五疳(ごかん)の病とは五蔵(ござう)に生ずる積癖(しやくへき) 也其 色(いろ)青く黄(き)ばみ其 形(かたち)甚(はなはだ)瘦(やせ)て腹(はら)多くは脹大(ちやうだい)なり 初生(しよせい)より二十 歳(さい)までを疳(かん)といひ二十歳 已後(いご)を癆(らう) 瘵(さい)といふと云へり《割書:啓益》按(あん)ずるに疳疾(かんしつ)の症(しやう)五蔵の分(ぶん) ありといへども多くは脾胃(ひゐ)の病に属(ぞく)する也 乳母(めのと)の身 持(もち)あしく甘肥(かんひ)の物《割書:甘肥とは甘き物 味(あぢはい)|厚(あつ)き物をいふなり》を過食(くはしよく)し或は酒に 醉(ゑい)食に飽(あき)て小児に其 乳(ち)をあたゆるによりて児(ちご)の 脾胃(ひゐ)に鬱(うつ)し熱(ねつ)を生して吐乳(とにう)をなす又□小児は甘(あまき)【「き」衍ヵ】 き物を好(この)むその上しばらく小児の啼(なく)をやめんとては