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【右丁】
にこゝにしるす見る者ゆるかせにする事なかれ
○保嬰論(ほうゑいろん)に小児(せうに)の顖門(しんもん)《割書:顖門とは頭(かしら)の真中(まんなか)の|ぬい合の所和儀おどりと云》のぬいあはせ
両方へひらきわかれて一筋 皮(かは)の下に溝(みぞ)の立て見ゆる
を解顱(けろ)【左ルビ:かいろ】と名付是 腎気(じんき)不足(ふそく)の小児にして虚弱(きよじやく)
なる生れ付と心得へし顖門うごく事しきりなるも
神気(しんき)の不 足(そく)としるべしと見えたり共に六味丸(ろくみぐわん)を用て
よし
○小児(せうに)の遺尿(いねう)は腎(じん)の気(き)膀胱(はうくわう)の気(き)共に虚弱(きよしやく)なる故(ゆへ)
也と除春甫(じよしゆんほ)【徐とあるところ】の説に見えたり腎(じん)の蔵(ざう)虚寒(きよかん)し膀胱に
風冷(ふうれい)の気(き)乗(じやう)ずる時は必 遺尿(いねう)すこれを尿床(ねうしやう)といふ
と王隠君(わうゐんくん)の説に見えたり小児一二歳の比 何(なに)の心も
【左丁 挿絵のみ】