東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

魚類精進/早見献立帳 - 翻刻

魚類精進/早見献立帳 - ページ 78

ページ: 78

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【右丁】  ものあらねは客(きやく)へ対(たい)して失(しつ)  礼(れい)とおもふべし真(しん)の会席(くはいせき)ならば  格別(かくべつ)たなき馳走(ちそう)には必(かな)らずしも  用(もち)【ゆヵ】り事(こと)なかれ或(あか)宗色(そうせう)の雑(さつ)  話(わ)に何(なに)ほど風雅(ふうが)なる面白(おもしろ)き取(とり)  合(あひ)料理(れうり)にても厚味(かうみ)一菜(いつさい)なくては  茶(ちや)もうまく飲(の)めずといはれしが  茶道(さどう)に於(おゐ)てもかくのごとく況(いはん)や  饗饌(けうせん)に於(おゐて)を也 一/料理(れうり)煮方(にかた)に四季(しき)の心得あり 【左丁】  先(まづ)春(はる)冬(ふゆ)はいかにもふつさりと見ゆる  やうに庖丁(はうてう)の心得(こころえ)あるべく夏(なつ)秋(あき)は  すんがりと見ゆるやうに為(なす)べしされば  とて淋(さび)しく少(すく)なきはあしくたとへば  魚菜(きよさい)とも平目(ひらめ)にすれば盛(もり)かた  賑(にき)やかなり竪目(たてめ)なれば清冷(すんがり)と  見ゆる爰(こゝ)を以(もつ)て考(かんが)ふべし強(あなが)ち  竪目(たてめ)平目(ひらめ)と一概(いちがい)にいふにはあらじ  煮方(にたか)加減(かけん)熱(あつ)きかけんの物(もの)は至(し)  極(こく)暖(あたゝ)かにし冷(ひやゝか)なるものはひやゝか