東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

魚類精進/早見献立帳 - 翻刻

魚類精進/早見献立帳 - ページ 80

ページ: 80

翻刻

【右丁】  その立派(りつは)なる事(こと)目(め)を驚(おと■■)【おどろかヵ】せり  高主(あるじ)も心中(しんちう)にかゝる器物(きふつ)は諸侯(しよこう)  方(がた)たりとも持(もた)せ給ふまじ定めて  褒詞(ほうし)を下(くだ)さるべしと伺(うかゝ)ひゐして  大守(たいしゆ)も御覧(ごらん)付くれしが何(なん)の御(ご)  沙汰(さた)もなく却(かへつ)て此/器(うつわ)に盛(もり)たる  魚類(さかな)には手(て)を付(つけ)られすやがて  近臣(きんしん)に命(あい)【めいヵ】じ下座(げざ)の方(かた)へ押(おし)やう  せ給ひ何(■■?)となく不興(ふきやう)の体(てい)に見之   ければ高主(あるじ)も大に案(あん)に相違(さうゐ)し 【左丁】  其(その)うへ御(ご)不興(ふけう)に驚(おどろ)近臣(きんしん)を  密(ひそか)に招(まね)き其(その)所以(ゆゑ)を問(と)ふに近臣(きんしん)を  其故をしらざれば大守(との)に高主(あるじ)の  心配(しんはい)を言上(ごんじやう)せしかば大守/微笑(びせう)し  給ひ高主(あるじ)の心得(こゝろえ)に申/聞(きか)すべし  鷹(たか)を飾るに鉾(ほこ)かざりといふ式(しき)あり  鉾(ほこ)を横(よこ)たへ其/中央(ちうわう)に鷹(たか)をすへ  その鷹(たか)の左右(さゆうの)鉾(ほこ)より緒(お)を下(さ)げ  此(この)器物(きぶつ)の環(すはん)にかけて鷹(たか)の真下(ました)に  釣(つる)なりこれ鷹(たか)の糞(ふん)をうくる器物(きぶつ)