東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

魚類精進/早見献立帳 - 翻刻

魚類精進/早見献立帳 - ページ 81

ページ: 81

翻刻

【右丁】  にして不浄(ふじやう)の品なり故(よう?)に取除(とりの)け  させしと宣(のたま)ひしとなり又/予(よ)が知(ちつ)  己(つき)の医師(ゐし)なにがし唐(とう)書画(しよぐは)は勿論(もちろん)  唐(とう)器を愛(あい)せしが道具屋/唐製(とうせい)  の古(ふる)き壷(つほ)を持来(もちきた)りしが此(この)医(ゐ)一目  見るより手(て)にも取(とら)ずして復(かへ)したり  其(その)のち病家(ひやうか)に数寄者(すきしや)ありて茶(ちや)  事(じ)にて招(まね)かれ行くに飾(かざ)り付(つけ)たる  水指(みづさし)以前(いぜん)に見たりし壷(つぼ)によく似(に)た  りしゆゑ其/出処(しゆつしよ)を尋(たづ)ねしに此 【左丁】  頃(ごろ)道具屋より求(もと)めしよしにていと  驕(ほこり)りに答(こた)へしかばさすがに不浄(ふじやう)の  器(うつは)ともいひかね俄(にはか)に腹痛(ふくつう)のよし  いつはり茶(ちや)を喫(きつ)せず帰(かへ)りしと語(かた)  られたり此(この)陶(つぼ)器は唾器(だき)とて唐(もろ)  土(こし)にて病者(びやうしや)の嘔吐(おうと)をうくる器(き)な  りとぞこれらは異(こと)やうなる器(き)  をこのむがゆゑ却(かへつ)て恥辱(ちじよく)を 受(うく)る  ことそがし 一/飯(はん)はこれ又(また)心(こころ)をもちゆべきの