翻刻
又/料理(れうり)のめつらしき躰は病人方(びようにんかた)にて点(てん)さへかゝれ
は何やうにしても毒(どく)にはならぬと思ふ人をおしゆ
る成(なる)へし〇/扨竹斎薬(さてちくさいくすり)は何(なに)をか用(もちひ)けんかさけの
病人(びよう尓ん)はなもをちす年もくさりてさん〳〵のものに
なりて竹斎(ちくさい)をしりる也/竹斎(ちくさい)そこにて西行桜(さいぎやうさくら)
の謡本(うたひほん)を取出(とりいだ)してはなをちゑたくつる所(ところ)の/證(しやう)
拠(こ)に/引(ひき)けり是(これ)も前(まへ)かたの通(とをり)/医書(いしよ)たてを云(いふ)人
をそしるなり此煩(このわつらひ)は此やうになりゆくものなり
唐よりも加様(かやう)に申/来(きたり)候とて我難(わがなん)を遁(のが連)たがりて
云(いふ)人おほしそ礼を下心に/笑(わらふ)なり