翻刻
【右丁 上段】
下(くだ)され御 手入(ていれ)のほ
ど感(かん)じ入(いり)冬(ふゆ)十月(じふぐわつ)
より日増(ひま[し])に御 寒(さむく)
夷講(ゑびすこう)家内(かない)残(のこ)ら
ず御 招(まね)き 御 取(とり)は
やし毎度(まいど)毎(いつ)も
種々(しゆ〴〵)いろ〳〵御 丁(てい)
寧(ねい)好物(こうぶつ)の御 馳走(ちそう)
御 饗応(もてなし)御 振廻(ふるまひ)御
世話(せわ)に成(なり)御 世(せ)もじ
【左丁 上段】
浅(あさ)からず御 忝(かたしけなく)山々
うれしく御礼申
尽(つく)しかたく霜月(しもつき)
師走(しはす)寒(かん)に入(いり)雪(ゆき)
ゆへ別(べつ)して寒強(かんじつよ)く
寒明(かんあけ)ては余寒(よかん)也
歳暮(せいほ)年(とし)の尾(を)暮(くれ)
の御めでたさ嘸々(さぞ〳〵)
御 取込(とりこみ)の御 事(こと)御 事(こと)
多(をほ)く御 世話(せわ)しく
【右丁 下段】
河原左大臣(かはらのさだいしん)
みちのくの
しのぶ
もぢ
す
り
誰(たれ)ゆへに
みだれ
そめにし
我なら
なくに
【左丁 下段】
光孝天皇(くはうかうてんわう)
君がため
春(はる)の
野(の)にいでゝ
わかな
つむ
我(わか)
衣(ころも)
手(で)
に
雪(ゆき)は
降(ふり)
つゝ