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【右丁 上段】
ら〳〵しく御座(ござ)候へ
ども折節(をりふし)のまゝ
御 移(うつり)まで御覧(ごらん)に
入(いれ)御伝言(ごでんごん)御 挨拶(あいさつ)
尚又(なをまた)宜(よろしく)仰(あふせ)上(あげ)られ
下(くだ)さるべく明日(みやうにち)
御在所(ございしよ)田舎(いなか)へ御 旅(たび)
立(だち)御 発足(ほつそく)遠路(ゑんろ)は
る〴〵御 道中(だうちう)御 恙(つゝが)
なく御 着(ちやく)御 下向(げかう)
【左丁 上段】
御 礼(はなむけ)御 餞別(せんべつ)長々(なが〳〵)御
留主(るす)御 逗留(とうりう)御 淋(さみ)しく
御 退屈(たいくつ)御 当所(とうしよ)へ御 引(ひき)
越(こし)引移(ひきうつ)り万事(ばんじ)
御 差図(さしつ)御 指南(しなん)御
教訓(けうくん)御 呵(しかり)仰(おふせ)のご
とくおふせの通(とを)り
今日(こんにち)明晩(みやうばん)夕(ゆふ)かた
後(のち)ほど翌朝(よくてう)日(いつ)
外(ぞや)兼々(かね〳〵)御 隠居(ゐんきよ)様
【右丁 下段】
貞信公(ていしんこう)
小倉山(をぐらやま)みねの
もみぢば
心あらば
いま
ひ
と
たびの
御幸(みゆき)
また
なむ
【左丁 下段】
中納言(ちうなごん)兼輔(かねすけ)
みかのはら
わきて
な
が
るゝ
いづみ
河(かは)
いづみき
とてか
恋(こひ)し
かる
らむ