翻刻
【右丁 上段】
幾万々年(いくまん〳〵ねん)もち代
万代の末(すへ)までも
限(かぎ)りなふかず〳〵
御 目出(めで)たく爰元(こゝもと)
此方(こなた)皆々(みな〳〵)かはり
なふおそれながら
憚(はゞかり)なから御 心(こゝろ)易(やすく)
思召(おぼしめ)し御 案(あん)じ
下さるまじく
御きもじやすふ
【左丁 上段】
態と相祝(あいいは)ひ御 鏡(かゞみ)
餅(▢▢)幾飾(いくかさり)田作(たつくり)数(かすの)
子(こ)串海鼠(くしこ)串貝(くしかい)
進上(しんじやう)致し差上(さしあげ)
御 目(め)にかけ贈下(おくりくだ)
され有(あり)かたく忝
さこれよりも取(とり)
あへす麤末(そまつ)ながら
軽少(けいしやう)ながら御とし
玉のしるしまで
【右丁 下段】
中納言(ちうなごん)家持(やかもち)
鵲(かさゝぎ)のわた
せる
はしに
をく
霜(しも)
の
しろ
きを
みれば
夜(よ)そ
更(ふけ)にける
【査定 下段】
安陪仲麿(あへのなかまろ)
あまのはら
ふりさけ
みれば
か
す
が
なる
三笠(みかさ)の
山に
いでし
月(つき)かも