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コレクション: STAGE7

風俗畫報臨時増刊第百九十九號 明治三十二年十月各地災害圖會(前編之續) - 翻刻

風俗畫報臨時増刊第百九十九號 明治三十二年十月各地災害圖會(前編之續) - ページ 10

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【左ページ上段】 吉丸に材木(ざいもく)を満載(まんさい)し午後四時佃島方面より南北|沖合(おきあひ)に船を進行(しんかう) するの際|暴風(ばうふう)に出会し沈没(ちんぼつ)したるを。金杉一丁目鈴木治三郎外 三名が救助の上芝警察署に届出たり。 ●家屋其他の破壊 愛宕町四丁目一番地吉田てふ方一戸、三 田四国町一号地中村與三郎所有二戸及び高輪毛利邸車夫部屋一 戸、同半潰一戸、同破損七十四戸、同不住十八戸、土盤陥入一 ケ所、電柱一本、電話柱二本、墻塀の破壊二百三十六ケ所、樹 木百三十六本、烟突四ケ所。     〇麻布区 ●学校壊倒 鳥居坂なる鳥居坂中学校は。先頃より新築に取 掛り。未だ上棟の運びに至らざりしも。略ほ形式丈けは出来上 り居りしに。暴風の為めに壊倒し。同町八番地に建築中の東洋 英和女学校も亦全潰せり。 ●区内最も損害の多かりしは市兵衛町にして。家屋半潰 (但 物置)一ケ所、崖の崩壊一ケ所、塀墻の壊倒十六ケ所にして。 同一丁目十三番地先 (派出所裏通り我善坊町に接したる所)の 道路は。崩壊長さ凡一間半、幅五尺の凹所を生じ。交通甚だ危険 なりし。同二丁目二十五番地先に至る間の電信線切断せり。此電 信線は。文部省より天文台に通ずるものにして。同省は一時大に 不便を感せり。網代町一番地大場茂吉の廂、飛んで其近傍にあり し電信線(でんしんせん)二十|本余(ほんよ)を切断し。三河台町十四番地西洋料理店千代 見軒の跡に先頃より今入町の理髪床藤山が家屋建築に取掛(とりかゝ)り。 大体骨組のみ出来居りしも吹倒され。又材木町三番地先に。二 十軒余。塀柵等の倒れしを見受けたり。 ●樹木倒れて報知器を壊る 飯倉五丁目の樹木は。風の最も 盛(さかん)なりし時吹倒れて其傍にありし派出所(はしつじよ)に蓋ひ重なり。遂に 備(そな)へ付(つけ)ある報知器を破壊せり。又飯倉片町華族相良邸内に繁茂 【左ページ下段】 せし樹木数千株顛倒せり。 ●兵営は被害少なし。 兵営は格別(かくべつ)の事なく。歩兵第一連隊に ては歩哨小屋倒れ。壁其他厠破損し。師団本部の歩哨小屋倒れ 其塀も亦破られたり。 ●同区損害の統計を挙れは 家屋全潰二十四戸、同半潰二戸 同破損四十五戸、道路破壊十ケ所、墻塀破損百七十九ケ所(しよ)、樹木(じゆもく) の倒れ七十本、崖崩(がけくづ)れ二ケ所なり。     〇赤阪区 ●赤阪離宮は 青山練兵場に接し居れは。いかゝやと案し奉 りしに。御別条なきよしに承りぬ。又同区は。被害割合に少な くして。裏町三丁目板塀破損三ケ所樹木四十四本電話柱三本を 倒(たふ)し。電話線三ケ所(しよ)切断(せつだん)し。一ツ木町は墻塀破損(しようへいはそん)三十九ケ所|樹木(じゆもく) 三本|倒(たふ)れ。電話線一ケ所を切断す。福吉町は板塀破損二十一ケ 所、樹木倒(じゆもくたふ)れ三本。榎坂町墻塀破壊九十一ケ所、樹木倒れ三十本 |道路崩壊(どうろほうくわい)一ケ所家屋半潰二ケ所。新町五丁目|板塀破損(いたべいはそん)八ケ所電 話切断一ケ所家屋破損二ケ所。青山北町一丁目は墻壁破損二十 二ケ所家屋破損十八ケ所。同南町墻壁破損三十ケ所。家屋破損 二十五ケ所。電燈線二ケ所切断せり。     〇四谷区 ●家屋全潰二戸、東信濃町に一戸、傳馬町一丁目に一戸、電柱(でんちう) 倒(たふ)れ三本、墻塀破損(しやうへいはそん)六十五ケ所、樹木倒れ百六十本、此外石垣 の破損六ケ所、道路の破損十一ケ所、堤防の破損四ケ所、煙突の 顛倒一本、樹木の倒れしもの五十三本、電信柱(でんしんばしら)の倒れしもの 一本、電燈線三ケ所切断す。青山御造営工作場三棟亦全潰せ り。     〇牛込区 ●区内の被害を挙れば 家屋破損(かおくはそん)百二十三戸、潰家二戸、電