翻刻
陸奥 相馬 中邑連 宇和空也
をかしさに千軒口もゆり出す万歳楽の春は来にけり
突々法師
咲花の三番叟なる梅か香をほかへはやらし袖に留けり
嘉世福也
いつかはや十日の雨のめくみとて草もはつかに萌にけらしな
橋上凉風
火吹竹あな面白く吹出すかせにそろ〳〵もゆる若草
算盤玉丸
やつと立春の重荷は山〳〵のかたにかゝれるはつ霞かな
千歳亭鶴束
福寿草花の強さは石臺のつちをもり出す亥のとしの春
長橋 渡
百日もちらてあれかし九十九夜かよひても見ん小町桜は
千唐有武
ふんといふ匂ひは風に愛相のこほれかゝれる桜の/英(ハナブサ)