翻刻
君子(くんし)父母(ふも)妻子(さいし)のためとおもひなは
身の養生(やうしやう)ぞ一の忠孝(ちうかう)
名将(めいしやう)はたゝかはずしてかつ軍【読みは「いくさ」】
良医(りやうい)はいまだやまざるを治(ぢ)す
世の人のよはひをのふる養生は
やまひきざゝぬ前(さき)にこそあれ
病ひいでもがくこゝろは麻糸(あさいと)の
よきかあしきか有無(うむ)の二筋
うつりかはる四季(しき)のわかちをかんがへて
時に応(をう)ずる養生のみち
かならすも常(つね)に持病(ぢひやう)のある人は
春と秋との灸(きう)をわするな