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コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 5 江戸名所図会

江戸名所図会 20巻 巻之9 - 翻刻

江戸名所図会 20巻 巻之9 - ページ 39

ページ: 39

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【右丁】  御入国(こにふこく)の頃(ころ)より昔(むかし)に引(ひき)かへ十 萬戸(まんこ)の炊煙(すいえん)紫霞(しか)と共(とも)に棚引(たなひき)  僅(わつか)に其(その)旧跡(きうせき)の残(のこ)りたりしも承応(しようおう)より享保(きやうほ)に至(いた)り四度迠(よたひまて)新田(しんてん)  開発(かいほつ)ありて耕田(かうてん)林園(りんえん)となり往古(そのかみ)の風光(ふうくわう)これなしされと月夜(けつや)  狭山(さやま)に登(のほ)りて四隣(しりん)を顧望(こもう)するときは嚝野(くわうや)蒼茫(さうはう)千里(せんり)無限(きはまりなし)  往古(いにしへ)の状(しやう)を想像(さうさう)するにたれり《割書:狭山(さやま)は弟【第】四 巻(くわん)|の中(うち)に入たり》  万葉十四東歌   武(ム)蔵(サシ)野(ノ)-尓(ニ)宇(ウ)良(ラ)敝(へ)-可(カ)多(タ)也(ヤ)伎(キ)麻(マ)左(サ)氐(テ)尓(ニ)毛(モ)乃(ノ)良(ラ)奴(ヌ)伎(キ)   美(ミ)我(カ)名(ナ)宇(ウ)良(ラ)尓(ニ)低(テ)尓(ニ)家(ケ)里(リ)   武(ム)蔵(サシ)野(ノ)乃(ノ)乎(ヲ)具(ク)奇(キ)我(カ)吉(キ)芸(キ)志(シ)多(タ)知(チ)和(ワ)可(カ)礼(ㇾ)伊(イ)尓(ニ)之(シ)与(ヨ)   比(ヒ)欲(ヨ)利(リ)世(セ)呂(ロ)尓(ニ)安(ア)波(ハ)奈(ナ)布(フ)与(ヨ)   古(コ)非(ヒ)思(シ)家(ケ)波(ハ)素(ソ)氐(テ)毛(モ)布(フ)良(ラ)武(ム)乎(ヲ)牟(ム)射(サ)志(シ)野(ノ)乃(ノ)宇(ウ)家(ケ)良(ラ)   我(カ)波(ハ)奈(ナ)乃(ノ)伊(イ)呂(ロ)尓(ニ)豆(ッ)奈(ナ)由(ユ)米(メ)   伊(イ)可(カ)尓(ニ)思(シ)氐(テ)古(コ)非(ヒ)波(ハ)可(カ)伊(イ)毛(モ)尓(ニ)武(ム)蔵(サシ)野(ノ)乃(ノ)宇(ウ)家(ケ)良(ラ)我(カ) 【枠外】 三ノ百七十 【左丁】   波(ハ)奈(ナ)乃(ノ)伊(イ)呂(ロ)尓(ニ)低(テ)受(ス)安(ア)良(ラ)牟(ム)   武(ム)蔵(サシ)野(ノ)乃(ノ)久(ク)佐(サ)波(ハ)母(モ)呂(ロ)武(ム)吉(キ)可(か)毛(モ)可(カ)久(ク)母(モ)伎(キ)美(ミ)我(カ)麻(マ)   尓(ニ)末(マ)尓(ニ)吾(ワレ)者(ハ)余(ヨ)利(リ)尓(ニ)思(シ)乎(ヲ)   和(ワ)我(カ)世(セ)故(コ)乎(ヲ)安(ア)杼(ト)可(カ)母(モ)伊(イ)波(ハ)武(ム)牟(ム)射(サ)志(シ)野(ノ)乃(ノ)宇(ウ)家(ケ)良(ラ)   我(カ)波(ハ)奈(ナ)乃(ノ)登(ト)吉(キ)奈(ナ)伎(キ)母(モ)能(ノ)乎(ヲ)  《割書:新古今|  行末は空もひとつの武蔵野に草の原より出る月かけ     摂政|                               太政大臣》  《割書:続古今|  むさしのは月の入るへき山もなし尾花か末にかゝる白雲   通方》  《割書:玉葉|  旅人の行かた〳〵にふみわけて道あまたあるむさしのゝ原  右大臣》  《割書:続千載|  むさし野は猶行く末も秋萩の花摺衣かきりしられす     よみ人|                              しらす》  《割書:続後拾遺|  春もまた色には出すむさしのや若紫の雪の下草       家隆》  《割書:新続古今|  むらさきのゆかりの色も問わひぬみなから霞むむさしのゝ原 定家》  《割書:千五百番哥合|  若菜摘ゆかりにみれはむさしのゝ草はみなから春雨そふる  雅経》