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コレクション: 養蚕の書

養蚕秘録 3巻. [2] - 翻刻

養蚕秘録 3巻. [2] - ページ 16

ページ: 16

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【右丁】 置 図(づ)の如(ごと)く是を標(めじるし)に若(わか)き蚕の 未眠(いまだねむらざる)を細き箸(はし)にて拾(ひろ)ひ取又 眠(ねむり)し 蚕は高き所へあげ置 己(おの)が侭(まゝ)に衣(きぬ)を 脱(ぬ)ぎ起上(おきあが)らすべし能(よく)起揃(おきそろ)ふを見 て桑を喰(くは)すべし又 標(めじるし)なく拾(ひろ)ふ 時は虫(むし)の数(かす)多き故 目紛(めまぎ)れして 拾(ひろ)ひがたし故(ゆへ)に印(しるし)を付置(つけおく)なり 四 度(ど)の居起(ゐおき)右に同じ兎角(とかく)一様(いちやう) に揃(そろ)ふ様に気(き)を付べし最初(さいしよ)の 獅子(しし)の居起(ゐおき)より《割書:此を中国にては|一ツの居起と云》鷹(たか)の 眠起(ねふりおき)《割書:是を二ツの|居起と云》船(ふな)の居起迄右の網(あみ)を 【左丁】 もって揃(そろゆ)る時は庭(には)の眠(ねふり)には悉(こと〴〵)く能(よく)揃(そろ)ひ取扱(とりあつか)ひに手間(てま)入らず奇妙(きめう)なるべし平生(へいぜい)随分(ずいぶん) 薄飼(うすがひ)にすべし厚飼(あつがひ)にすれば虫(むし)少(ちいさ)くして繭(まゆ)も小きを作(つく)るべしまゆ小(ちいさ)ければ 糸(いと)細(ほそ)く糸口(いとくち)よはくして糸目(いとめ)少(すくな)し随分(ずいぶん)沢山(たくさん)に桑を喰(くは)せし蚕はまゆ 大ふりにして糸 正味(しやうみ)至(いたつ)て多し     蚕棚(かひこだな)立様(たてやう)并(ならびに)蚕 風(かぜ)を嫌(きら)ふ事 蚕棚(かひこだな)は国々(くに〴〵)にて色々(いろ〳〵)の仕法(しはふ)あり其国の勝手(かつて)宜敷(よろしき)に随(したが)ふべし先(まつ)藁家(わらや)なれ ば破風(はふ)に大成(おほきなる)窓(まど)をあけ戸(と)の開閉(あけとぢ)自由(じゆう)にすべし所々(ところ〴〵)に風(かぜ)ぬきの穴(あな)を明(あけ)置て 雲(くも)のかよひを見時々 戸(と)ざしの加減(かげん)すべき事 第(だい)一なり元(もと)より蚕はくらき所(ところ)を好(この)む 陰虫(ゐんちう)なり戸(と)をあけば蚕の居(ゐ)る所は闇(くら)くなる様にして遠(とを)きより風(かぜ)廻(まは)り入様に すべし別(べつ)して幼飼(おさなが)ひの時 板(いた)の間(ま)にして養(やしな)ふ事 甚(はなはだ)悪(あし)し板(いた)の湿(しめ)りかひこに 障(さは)り居(ゐ)うらにかびなど出来(でき)る事あり莚様(むしろやう)の物にても敷(しく)べし 【右丁図中】 松(まつ)ぶたに蘂(しべ) を置(をき)獅子(しし) 眠(ねふり)の蚕(かひこ)撰(ゑり) 分(わく)る図 我まゝに 這はて 飼るゝ  桑蚕    かな  闌更#1