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コレクション: 養蚕の書

養蚕秘録 3巻. [2] - 翻刻

養蚕秘録 3巻. [2] - ページ 20

ページ: 20

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【右丁】  船(ふな)の居起(ゐおき)手入の事 船の時も前(まへ)のごとく 二日め毎(こと)に居尻(ゐじり) 取(とり)かへ蚕 薄(うす)くすべし 桑は蚕(かひこ)に見 合(あは)せ 少(すこ)□#1あらく拵(こしらへ)喰(くは)すべし 此時も寒暖(かんだん)の加減(かげん)大事(だいじ) なり手入の油断(ゆだん)すべからず責桑(せめくわ) ふり桑 前(まへ)におなじ  歌に 船休(ふなやす)み風(かぜ)湿(しつ)よけて桑 責(せめ)よ     暑気(しよき)に火たくなはづせ戸障子(としやうじ) 【左丁】  寒気(かんき)を凌(しのぎ)し例(れい)の事 むかし蚕(かひこ)掃立(はきたて)の頃(ころ)より鷹(たか)の居起(ゐおき) 時分(じぶん)まで天気(てんき)不順(ふじゆん)にて日毎(ひごと)に風(かぜ) 寒(さむ)く折々(おり〳〵)雪(ゆき)あられなどふりて諸国(しよこく) 蚕(かいこ)過半(くわはん)消(き)へ損(そん)ぜし事あり其時ある 国に至極(しごく)才覚(さいかく)の人有て兼(かね)て八 畳(でう) づりの紙帳(しちやう)を用意(ようゐ)いたし置たり 是をつりて中(なか)に棚(たな)を立 夜(よる)は家内(かない) の人此中に寝(ね)て暖(あたゝか)にし又少しは 炭火(すみび)など入れ昼(ひる)は紙帳(しちやう)をまくり あげて少づゝ風(かぜ)を入れほめかぬ様にし 【右丁図中】 奥(あう) 州(しう) 流(りう) 【左丁図中】 関東辺(くはんとうへん) 刈桑(かりくわ) 運(はこ)ぶ   図