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コレクション: 養蚕の書

養蚕秘録 3巻. [2] - 翻刻

養蚕秘録 3巻. [2] - ページ 27

ページ: 27

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【右丁】 纔(わづか)になりて心(こゝろ)ゆるみし時(とき)にこそ 過(あやま)ちは有(ある)なれといひしとぞ 此事 兼好(けんかう)が筆(ふで)ずさみに載(のせ)て 人の能(よく)しれる事なれど理(り)の近(ちか)く 聞(きこ)へてしかも諸道(しよだう)にわたりて 意味(ゐみ)深(ふか)ければ爰(こゝ)に書印(かきしるし)侍(はべ)る也 大方(おほかた)の事心の油断(ゆだん)より過(あやまち)ち 出(いで)来(く)るなり蚕業(さんえふ)も初(はじ)めの程は 昼夜(ちうや)大切(たいせつ)に養育(やうゐく)し最早(もはや)仕(し) 課(おほせ)たりと油断(ゆだん)より思ひの外(ほか) 過(あやまち)有べければ能々(よく〳〵)慎(つゝしむ)べし 【左丁】    糸取様口伝(いととりやうくでん)の事 蚕(かひこ)既(すで)に繭(まゆ)と成(なり)五六日 目(め)より は糸(いと)を取(とる)べし是も國々(くに〳〵) にて流義(りうぎ)多(おゝ)し先(まづ)中國(ちうごく)は 六寸四 方(はう)位(ぐらひ)の木の籆(わく)に図(づ)の ごとく巻付(まきつく)るなり又是を壱尺 七八寸四方の繅車(おほが)にうつし かへて干立(ほしたつ)るなり 奥州辺(あうしうへん)は糸取女(いととるをんな)の左(ひだり)の方へ 図(づ)のごとく竈(かまど)をぬり鍋(なべ)のゆ 煮(にえ)たぎる時まゆ壱升を四 【右丁図中】 奥州(あうしう)流 まぶしの繭(まゆ)を  はづす図 【左丁図中】 丹波(たんば)丹 後(ご) 但馬(たじま)繭(まゆ)を 簀(す)にならべ かはかす図