翻刻
【右丁】
国(くに)所(ところ)によりて色々(いろ〳〵)
仕法(しはふ)ありといへども
まづ一 方(はう)を図(づ)に顕(あら)
はす又いとをすがぬ
る仕様 猶更(なをさら)国々の
変(かは)りあれば其所(そのところ)
にしたがひ宜(よろ)しき
をもちゆべし依(よつ)て
今 一方(いつはう)をあげて図(づ)
にあらはす余(よ)は繁(しげ)
ければ爰(こゝ)に略(りやく)す
【左丁】
蚕(かひこ)の善悪(ぜんあく)并(ならびに)病(やまひ)
見様(みやう)の事
蚕 掃立(はきたて)より七八日め
に獅子(しし)のふり桑(ぐわ)に成(なる)
を上と知(し)るべし
同六日め位(ぐらひ)に獅子の
責桑(せめくわ)に成を中とす
同四日め位に獅子(しし)の責
桑になるを下としるべし
獅子休(ししやすみ)の中(うち)に白き節(ふし)
あつて水出る蚕 有(あれ)ば
【右丁図中】
奥州(あうしう)流
車(くるま)を仕(し)かけ
糸(いと)とる図
【左丁図中】
繅車(おほが)にて
糸(いと)繰(く)る図
松に
なき
風薫る
也
おほか
陰
鵞少