翻刻
あることを猶(なほ)諸人(しよにん)にしらしめ
病苦(びやうく)に煩(なや)める人を補助(ほじよ)せん事
を専要(もつはら)とすしかれはとて己(おのれ)が
名(な)をうるにあらず又 職業(しよくぎやう)に
慢(まん)ずるにもあらず唯人(たゞひと)おの〳〵
一体(いつたい)の為(ため)にもなれかしと一冊(いつさつ)
に記採(かきと)りぬかならず人の嘲(あざけ)り
もあらんなれども病(やまひ)を見(み)て衆(しう)
人(じん)の笑(わら)ひをいとはず俗々(ぞく〳〵)卑(ひ)
文(ぶん)ながら神方(しんほう)陽灸の能莫
太(たい)なるを信用(しんよう)己(おのれ)がこゝろの
拙(つたな)きをもつて述(のぶ)るもの也
歌に
福(ふく)は礼(れい) 禄(ろく)は義(ぎ)にあり寿(じゆ)は
【注:L15「禄」は「録」と誤記されている】