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コレクション: コレクション2

虎列剌予防の諭解 1巻 - 翻刻

虎列剌予防の諭解 1巻 - ページ 24

ページ: 24

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【右】 虎列刺(これら)流行(りうかう)の時節(じせつ)に若(も)し吐瀉(はきだし)などなりて虎列刺(これら) にまぎらはしき病(やまひ)にかゝりたらば直(すぐ)に衛生委員(ゑいせいゐゐん) に届出(とゞけい)で醫師(いしや)にたのみて療治(れうぢ)すべし隠蔽(つゝみかく)してそ れ〳〵の手当(てあて)をもなさゞのゆゑ手/後(おくれと)なりて 一人(いちにん)の命(いのち)を失(うしな)ふのみならず一町一村(いつちやうちつそん)にひろがり て数千人(すせんにん)の難儀(なんぎ)ともなるなりされば隠蔽(つゝみかくし)なく速(すみや) かに其(その)筋(すぢ)へ届出(とゞけい)づることは豫防(よぼう)第一(だいいち)の肝要(かんゑう)にて若(も) とならうものなり昨年(さくねん)なども皆(みな)隠蔽(つゝみかくし)より俄(にわ)かに傅(でん) 染病(せん)して一郡一國(いちぐんいつこく)に蔓延(まんえん)し救(すく)ふべからずる勢(いきほひ)にな 【左】 りたる例(ためし)多(おほ)し能々(よく〳〵)心得(こゝろう)べきことなり さて其(その)隠蔽(つゝみかくし)をする所以(ゆゑん)を原(たづぬ)るに多(おふ)く各自(めい〳〵)の誤解(げしぢかひ) に出(いづ)るものにして就中(なかんづく)避病院(ひびやうゐん)ぶ入(い)るを畏(おそ)るゝに よれり因(より)て今(いま)避病院(ひびやうゐん)の取扱(とりあつかひ)と其(その)道理(だうり)とを委敷説(とはしくと) きて人々(ひと〴〵)の惑(まどひ)を散らすべし 虎列刺(これら)の病毒(びやうとく)は其(その)吐瀉物(としやぶつ)の中(うち)にありて速(しみやか)に傅染(でんせん) するものゆゑ一人(いちにん)の病者(びやうしや)ありて其(その)同室(おなじま)に家族(かない)な ど起臥(おきふし)なさば瞬間(またゝくひま)に一家内(いつかない)残(のこ)らず病(やまひ)に移(うつ)り染(そ)み 血統(ちすぢ)を絶(たや)すに至(いた)るべければ病者(びやうしや)は必(かなら)ず病間(びやうま)を定(さだ) め看病人(かんびやうにん)を取極(とりき)め用(よう)なき家族(かない)は其(その)病間(びやうま)に妄(みだ)りに