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コレクション: コレクション2

虎列剌予防の諭解 1巻 - 翻刻

虎列剌予防の諭解 1巻 - ページ 32

ページ: 32

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【右】  物(もの)を川上(かはかみ)に投棄(なげすて)又(また)は洗濯(せんたく)したる為(た)め直(すぐ)に其(その)  川下(かはしも)に住居(すまひ)せる村々(むら〳〵)に傅布(はびこ)り或(あるひ)は病毒(びやうどく)に触(ふ)れ  たる衣服(きもの)敷物等(しきものとう)を消毒(せうどく)せずして再(ふたゝ)び用(もち)ひ又(また)は  遺物(かたみ)として貰受(もらひう)け之(これ)が為(た)めに感染(かんせん)して死(っし)する  物(もの)其例(そのためし)少(すくな)からず総(そう)じて虎列刺病(これらびやう)の大流行(おほりうかう)とな  るは大抵(たいてい)此等(これら)の事(こと)より起(おこ)るものにて虎列刺毒(これらどく)  は之(これ)を汚物(よごれもの)に混(こん)ずれば直(すぐ)に殖延(ふえはびこ)りて一滴(いつてき)の吐(と)  瀉物(しやぶつ)も瞬間(またゝくひま)に幾千萬(いくせんまん)となり八方(はつぼう)に蔓延(はびこ)ること  實(じつ)に畏(おそ)るべきものなりされば吐瀉物(としやぶつ)の取扱(とりあつかひ)は  豫(あらかじ)め相当(さうたう)の器(うつは)を用意(ようい)し之(これ)に消毒薬(せうどくやく)二三合(にさんごう)を入(い) 【左】  れ置(お)き病者(びやうしや)の吐瀉(としや)する度(たび)之(これ)に受(う)け屋外(いへのそと)に持出(もちだ)  し桶(おけ)或(あるひ)は壺等(つぼとう)に移(うつ)し其(その)器(うつは)は都度々々(つど〳〵)希薄(うすき)石炭(せきたん)  酸水(さんすゐ)にて洗(あら)ひ又(また)前(まへ)の如(ごと)く消毒薬(せいどくやく)を入(い)れ用(よう)に供(そな)  ふべしさて桶(おけ)或(あるひ)は壺(つぼ)に移(うつ)したるものは充分(じうぶん)に  消毒薬(せうどくやく)を注(そゝ)ぎ蓋(ふた)をなして溜(た)め置(お)き一定(いつてい)の場所(ばしよ)  に運(はこ)び焼棄(やきす)つべし焼棄(やきすて)の法(はふ)は其(その)場所(ばしよ)に相当(さうたう)の  穴(あな)を堀(ほ)り其中(そのなか)に灰(はひ)或(あるひ)は石灰(いしばひ)を撒(ま)き乾(かは)きたる藁(わら)  枯草(かれくさ)落葉(おちば)鉋屑(かんなくづ)鋸屑等(のこぎりくすとう)に石炭油(せきたんゆ)を灌(そゝ)ぎて穴(あな)の底(そこ)  に入(い)れ其上(そのうえ)に汚穢物(よごれもの)を投込(なげこ)み藁(わら)枯草等(かれくさとう)を  覆(おほ)ひ火(ひ)を點(とも)して焼棄(やくす)つべし火勢減(くわせいげん)ずれば更(さら)に