翻刻
【右丁】
蘘荷(しゆうか) めうか
人家(しんか)多(おほ)く植(うゆ)生薑(せうか)に似(に)て高(たか)さ
大(おほ)に根(ね)の傍(かたはら)に花(はな)を開(ひら)く形(かたち)くま
たけらんに似(に)て大(おほ)に淡黄色(うすきいろ)秋(あき)
に至(いたり)て實(み)を結(むす)ふ紅色(あかいろ)の辨(へん)
實(み)を包(つつ)む實(み)白色(しろいろ)仁黒色(にんくろいろ)なり
【左丁】
一種 山中(さんちう)隂地(いんち)に宿根(ふかね)より生(せう)す一茎(いつのい)に葉(は)周(めぐ)りつき房(ふさ)
をなして小(ちいさき)白花(しろきはな)を開(ひら)き秋(あき)實(み)を結(むす)ふ熟(しゆく)して碧色(るりいろ)
やふめうが 麥門冬實(はくもんとうのみ)に似たり味(あし)淡(あは)く香(にほひ)なし先比里(せんはい)此(これ)を杜若(としやく)
に充(みつ)るい非(ひ)なり是(これ)は修治(しうじ)に雷斆云処の革牛草(かくぎうさう)也