翻刻
【右丁】
麻黄(まわう)
和産(わさん)なし真(しん)の麻黄(まわう)は形(かたち) 舶来(はくらい)麻黄(まわう)腊葉(をしは)
木賊(もくそく)に似(に)て細(ほそ)く中(なか)の穴(あな)甚(はなは)
た小(せう)にして少(すこ)し□(なかこ)ありて實(じつ)
するか如(こと)く肥大(ひたい)なる物(もの)は中(なか)
空(うつろ)にして□(しやう)なし茎(くき)のみあり
て葉(は)なく根上(こんしやう)枝を分(わか)の舶(はく)
来(らい)たする内(うち)に稀(まれ)に花’(はな)実(み)の
附(つき)たるものあり実(み)の形(かたち)外(ほか)
皮(かは)ありて三分/三稜(みつかと)ありて
黄黒色(きのはくろいろ)なり根(ね)は木(き)の如(こと)く
指(ゆひ)の大(おほき)さ黄赤色(かはいろ)なり
【左丁】
一種 かはらとくさ
武州(ふしゅう)豊嶋(としま)郡(こほり)水邉(すいへん)砂地(すなち)にあり宿根(ふかね)より生(せう)す根(ね)は筋(すし)の如(こと)くにして細(ほそ)く黒色(くろいろ)條理(すじ)あり葉(は)はなく茎(くき)木賊(もくそく)
に似(に)て細(ほそ)く希(まれ)に枝(えた)あり希(まれ)に花(はな)を生(せう)することあり形(かたち)筆頭菜(ひつとうさい)に似たり蘇頌(そせう)云(いふ)俗説(そくせつ)雄者(ゆう )無(なし)花(はな)不結(むすはす)
實(み)といふは恐(おそらく)は是(これ)ならん麻黄(まわう)に代(かへ)用(もちゆ)へし