翻刻
【右丁】
問荊(もんけい) すぎな
山野(さんや)の湿地(しめりち)に多(おほ)く宿(ふか)
根(ね)より二月/頃(ころ)先(まつ)花(はな)を生(せう)
す茎(くき)は木賊(もくそく)に似(に)て淡紅(うすあか)
色(いろ)頭(かしら)に花(はな)あり形(かたち)筆頭(ひつとう)
の如(こと)し採(とり)て菜蔬(さいそ)とす是(これ)
をつくしとといふ漢名(かんめい)筆(ひつ)
頭菜(とうさい)《割書:慶陽|府志》といふ四月よ
り葉(は)を生(せう)す形(かたち)麻黄(まわう)に
似(に)て節(ふし)ことに枝(えた)を生(せう)す
【左丁】
石龍蒭(せきりよすう) いぬゐ
龍常草《割書:ふそ|ゐ》の類(るい)にて水澤(すいたく)に植(うゆ)形状(かたち)燈心草(とうじんさう)に似(に)て扁(ひらた)しゆへに
ひらゐともいふ深緑色(こきみとりいろ)にして光澤(わや)あり冬(ふゆ)淍(しほます)高(たかさ)三四尺(さんしやく)弱(よはくし)て直立(ちよくりう)しかたし