翻刻
【右ぺージ】
四
須つて。此害を生ずるか如し。
人生は。天地と共に。万有の気海中に生活して。
清濁の二気を。呼吸し。其新陳交替するに依て。
生育する者なり。其中に窒気なる者は。其性窒
碍にして。もと吸すべからざるの。殺気とす。若
し単に。此気を以てせば。火も燃るあたはす。然
れとも清気に交れば。乃ち生活を助くる所の。効
力も随て大なり。又窒気は。雰囲気中《割書:大地に囲|繞する重》
《割書:気を|云ふ》に含有して。低地及ひ。人家稠密海辺等に
は。重密なり高地及ひ人家希踈山間等には。輕
【左ぺージ】
踈なり。
雰囲気は。啻に地より。升騰する蒸気のみなら
ず。種々の原質より生し。常に窒気と。清気との。
二者より相交り出つ。之を四分すれば。窒気は
三に居り。清気は一に居る。以て此一調和の気
をなす。是乃ち人の生活に宣しき所の。気とな
るなり。《割書:又燃気あり、硬気あり、|共に気中の別種とす、》
此窒気を。含有する所の。雰囲気たるや。猶。茵褥
を。重畳するが如く。其最下なる者は。壓する所。
特に甚しく。下よりして上れは。稍々其重を減
五