翻刻
【右ページ】
十
《割書:し、効能の弁は|別に記すべし》
第三 噦気(えつき)の兆(きさし)少しく。おこりたらは。之を抑
へ。忍ことを孜(つとめ)。唾も吐ずして。居ること肝要なり。玆
を/暫(しばらく)すれは。必らす下回して。大小便。或は放(おな)
屁(ら)か。其他に。反通分泌して。發泄すること。疑ひ
なかるべし
但平素にても。啖は吐へし。唾は吐くべか
らす。唾は常に飲食物を消化し。其他人の
生気を。保養栄育する。貴重なる。効液にして。
妄に吐棄すへからす。其効能も。別記に詳
【左ページ】
述すべし。
第四 水を 深大(ふかきおほきな)の陶器(ちやわん)。又はコップ。形のもの
に盈。其口に平なる板。又は盆か。膳を蓋の如
にあて。之を 顚反(ひつくりかへし)。病蓐(ねや)の側に。三四カ所も。置
べし
但是は。前に述る。排気鐘の。作用を軽便に
する者なり。又平
常にも。暑中など
臭気を除んとす
るときは。一二カ所
【図中文字上】
水を盛
たる図
【図中文字下】
盆の上に
覆する図
十一