翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

新例矢口渡 3巻 - 翻刻

新例矢口渡 3巻 - ページ 12

ページ: 12

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【右頁下】 是へきて爰【ここに】興二郎が弟 峯二郎は兄のいろ〳〵 つくすのうらやましく 恩へともへや住【部屋住み】のことなれ ばくめん【工面】といふ所も出来 ず前【?】かたつかつためし たき【飯炊き】の久助といふ者大もり へん【大森辺=飯と大盛も掛けているカ】にらくぼう ず【楽坊主】 ̄に なり ゐるよ し 是にたよつて そうだんせんと大もり さして【大森指して】ぞいそぎゆく さて〳〵女のない道行は て【?】れたもんだば ̄ア様【婆様】でも つれにほしい 【左頁上】 おき二郎【興二郎】がめしたき久助 今は道念と名をかへ【替え】い なりの みや【稲荷の宮】を あつかり【預り】て 少 ̄し のいほ り【庵】を結び ゐる所へ 峯二郎 来りて むだ金 の才 覚を 頼と しよせん【所詮】店を うつても二百か□ 百か物はなしいなりの道具 をしち【質】 ̄に やらんとふつたくり【ぶったくり】の  万八といふ見たをしや【見倒屋=江戸の古物商】を よびよせそうだんする 【左頁下】 ぬしや なぜや ぼなこと をいふ世 はすへに なつたそ 【左頁中】 お めへが そふいつ ても いなり 様の物たから もつていねへ【勿体ない】どふも 関【かかわる?】ことはできやしねへ