翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

幼学食物能毒 - 翻刻

幼学食物能毒 - ページ 6

ページ: 6

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東照大神君様報恩之記  いにしへ乱世の時は民の苦たとふべきなしいかにとなれば精国みたれ  立たる中にそ西国に毛利 大友中国に尼子の一族五畿内に三好細川  甲州に武田駿州に今川尾州に織田北国に浅井朝食相州  に北条越後に謙信等の猛将勇士威道ふし勢を事  ひ四民動乱せし事いかはかりとおもはる然るに忝くも 東照大神君様広大無迄下等一味大慈大悲正御意路抜苦の窓願  御発起◻︎し故神仏◻︎◻︎の◻︎をたれ給ひ御一生百廿人余いて  御合戦に御鎧も脱せたまはす御苦労被遊し故彼の猛将の勇士と  呼れし方〻もみな自滅同様に成行斬る太平て御代と治り日本は  おろか四弟は蛮日月之照す所御神位の輝かる所なし誠二神仏  附属の天下御万代勅かぬ御代となりし事たとふるに又おなし斬  難水〻御代に生れ無極の御厚恩を学りなからせめて御恩の万部一も報る  気の付ぬといふは余りなる冥加をしらずおそろしき事也人は万物の霊といへば 日光様の御恩片時も忘れては人でなし〻         幼学(ようかく)食物(しよくもつ)能毒(のうとく)序言(しよげん) それ食(しよく)に 薬(くすり)有(あり)て一生(いつしやう)のやまひをさり又(また)色(しよく)に毒(どく)有て一生のやまへに萌(きざ)す薬(くすり)の人に薬なるをし しりて食(しよく)の人に薬■るをしらず愚といふべし やまひのもとをたゞ■色(しよく)迄も一天りやうぢす と母いえさると■薬をもつていやすべしふるき 医書(いしよ)にみえたり人長寿(ちやうじゆ)を保(たも)たんをおもはく 先(まづ)第一(だいゝち)食事(しよくじ)をつつしむに有古人(こしんの)曰(いわく)食益(しよくえき)有(あり) 美食(びしよく)損(そん)有やまひは口(くち)より入るとおもひ朝(あさ)夕(ゆふ)の 食物(しよくもつ)能毒(のうどく)を弁(わきまふ)べし食/療(りやう)の尊(たつと)き事知らず んば有べからす此書は神(しん)農(のう)本学(ほんざう)時珍(じちん)本草