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コレクション: 漂流記コレクション

波丹国漂流人覚書 - 翻刻

波丹国漂流人覚書 - ページ 21

ページ: 21

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一草木村 源兵衛     一大野村 兵蔵 一右同村 治右衛門《割書:是ハ波丹ニ而|殺され申候|酉ノ四月頃》 一右同村 三九郎 一大野村 長三郎     一右同村 長吉《割書:是も波丹ニ而あや|まちニ相果申候|戌年春頃》 一半田村 五郎蔵《割書:是は波丹ニ而女房を持彼地ニ残り申候|》 一右同村 兵三郎   都合十五人乗内内十壱人帰国仕候 右之者共女房之内に婿入抔致候者も有之候法事抔も 心掛ケ候者も御座候泣暮す中にも神子山伏ハ赴又ハ口よせ 候に浅 母(ま)しや海ニ沈ミて鰐之餌食と成浮むせもなき 啊責のせめに逢ひ候抔と申或ハ一家之者共煩ひ候得ハ 流船之死霊がつき候と申祈祷祈念に物入せし所ニ来ル 十九日ニ御触状廻り皆々迎にて参との旨ニ而夢現とも 無く嬉敷何れも十方に暮候有様ニ而神子山伏とも 面目も無之有様也我家へ帰て三年之うさを言ふも 語るもつきせず候せめてかなしき物語り末々世に残 さんとて西口村七兵衛と申者と同村長右衛門と申者両人 にて波丹之容子委細に語らせ書留申候以上    寛文八申年ゟ寛政八丙辰年迄    百弐十九年と云々